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リョンパパの敗者復活日記

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2004年05月20日
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どうも!
リョンパパですぅ~~~~。

今日の日記は、「前向きなセールスマン」です。

実は、うちの会社にある若いセールスマンから、しょっちゅう電話がかかってました。

彼の名前は「キムラくん」ですが・・・

ある日のこと・・・
パートのHさんが電話を受けてたのですが・・・

「リョンパパさん。なんか営業の電話みたいなんですけど、社長いないかって・・・」
「じゃ、僕が代わりましょう」

で、電話を廻してもらいました。(グルグル・・・じゃないってば!)

「もしもし?」
「あ!社長様ですか?」

なんだ? 妙に明るいヤツだな・・・
その声のトーンが、確かに「前向き!」なのです。

「まあ、社長・・・のようなものですが・・・」(なんのこっちゃ?)

で、その後「キムタク」は熱く、熱く語るのです。
カラーコピー機のことを・・・

「いやあ、うちはそんなにカラーコピーは使わないから・・・」

「でも・・・ 用紙を無制限であげるって言ったら、どうします?社長代理!」

おぬし・・・ なかなかやるな・・・ しかも、社長代理ってか?・・・悪い気はしないな・・・

「そんな、あんた。 無制限で紙がもらえる訳がなかろう?」

「それが、社長代理! 紙だけでなく、なんと!トナーまで無制限に差し上げますよ!」


グラグラ!!!(心が揺れる音)

「ぬわに~~~~~! トナーまで無料! てめえ!俺を舐めてるのか?!」

「社長代理! 僕は男性は舐めれません!」

お前・・・ 真昼間から何を言っておるんじゃあああ???
でも・・・

フラフラ(気持ちがふらつく音)
グラグラ(心が揺れる音)
いや・・・ 落ち着け、落ち着け。
世の中にそんな甘い話がある訳がない!

「じゃあ、聞くけど・・・ それで何でオタクは儲かるんかい???」

さあ! 答えて見ろ!

「社長代理! まさか・・・ ご存知ないんですか???」

え? 予想外の回答・・・

「な・・・何を?」

「社長代理! 実は・・・ 大きな声じゃ言えませんけど・・・」

「おう・・・何?何?」

「コピー機の利益ってどれくらいあると思います?」

「結構高いからなあ・・・ 結構ぼったくるんだろうが」

「いや、いや・・・ 機械は殆ど利益はないんですよ・・・・」

「じゃ、どうやって利益にするんだよ!」

「あのですね・・・ 大きな声じゃ言えませんけどね・・・」

「早く言えって!」

「実は・・・ メンテナンス料金で暴利を貪るんです」

「暴利って? どれくらい?」

「○○%! ズバリ!」


魚魚ぎょえええええええええええええ!!!!

「そ・・・ それって・・・ 詐欺と違うんかい?!」

「はい。 まあ・・・ 私の口からは言えませんが・・・」(むむむ・・・上手いなあ)

「と・・・ 言うことは・・・」

「は~~~い。 紙をタダで差し上げたり、トナーを差し上げたりって十分可能なんですよ」

もう~~~~ 目から鱗だったんですわ・・・・


「で、社長代理! ここに詳しい資料があるんですが・・・ 今の機械のメンテでどれくらい損してるか・・・」

「・・・・・」

「知りたい?・・・ です?」

「・・・ 知り・・・ たい・・・」

「要ります? この資料?」

「できれば・・・」

「でも、大事な資料なのでFAXできないんですよね・・・」(やはり、そう来たか)

「そうくるだろうと、思った。 で、売り込みにくるんだろ?」

「そりゃ、買っていただければ嬉しいですが、買う気はないでしょ?」(そう来るか?!)

「まあ・・・ モノ次第だな・・・」(おいおい・・・ ペースに嵌ってるよ・・・)

「モノは・・・ 僕が行って説明しなきゃ・・・分からないですもんね・・・」(じらしやがって・・・)

「資料があれば、説明は要らん!」

「じゃ、電話じゃよく分からないでしょうから、2枚にまとめたカンタンな資料だけ送ってあげましょうか?」

「ああ、頼む」(完全に相手ペース)

「じゃ、スグに送ります」


数分後、送ってきたA4で2枚の資料は・・・・

ううううううううう・・・・・

この続きが知りたい! 知りた~~~~~~い!

くっそ~~~~

完全に相手ペースに巻き込まれた・・・

そこへ、キムタクから電話が・・・


「どうです? 資料持って、今から行けますけど、どうします?」

「どこから来るの?」

「福岡ですから、カモメで2時間ですけど、今から30分後のに乗れば2時には伺えますが・・・」

「話だけだよ」

「話だけですよ」

「じゃ・・・ おいで」

「あ・り・が・と・う・ご・ざ・い・ま・すぅ~~~~~」



それから、午後2時頃、キムタクは大雨の中を我社のドアを叩いた。
しかも・・・・

バカ野郎!!!!

傘を忘れてきてやがるんですよ~~~


「博多は雨は降ってなかったんですよ~~~。参ったな~~~」

な~~~んて言いながらも、このキムタク君もまた

僕に負けず劣らずの・・・

 「超前向きハッピー野郎!」なんです。

 話はシバシバ脱線し・・・ でも、膝突き合わせて、ハートがピッタリフィット!

 最後は・・・


 「社長! この機械いいですよ! 今のリースも来月終わるし! 入れましょう!」

と、気が付いたら、リョンパパが社長(まっちゃん)を説得する展開に・・・

で、社長は・・・

 「リースが通ったら、入れてもいいぜ!」

  社長はリースが通らないと確信して返事をしました。(どういう会社じゃ!?)

その2日後・・・

泣きそうな顔の社長が、出社してきました。

 「リョンパパ・・・」

 「社長! どうしたんですか? 浮かない顔して・・・」

 「リースが・・・・ 通ってしもうた・・・」



もうすぐ、機械がやってきます。
楽しみだなああ~~~~~   

ワクワク~~!!!

前向きなセールスマン「キムタク」の会社

(この物語は、実話に基づき再構成されたものです)






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最終更新日  2004年05月20日 20時15分20秒
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