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カテゴリ:人生を完走する前に・・・
本番前日までは、 最高の結果は10時間切のゴール 一歩譲っても当然の目標として自己ベスト更新 最悪でも、サロマがまぐれじゃないとの証明の10時間半以内 ところが 「ウルトラの洗礼はあまりにも過酷でした」 スタート前にvinatchさんがイーブンで押していくと聞き 私もサロマの反省から前半は抑え気味を意識することに スタートしてから何か変 押さえてるんじゃなく、体が重く流れに乗れない感じ 20km地点のタイムが2時間5分 サロマは1時間53分と早すぎたのですが、今回は遅い 2時間ちょうどをイメージしていましたから 21km付近の登りのてっぺんあたりでvinatchさんの背中を発見 うーん、ここで追いつく形だと・・ 70km~80kmで後ろから抜かれてvinatchさんを 必至でストーカーランするのが「今回の勝利の女神作戦」 そして最後まで走りぬく! 実は今回で5回目のウルトラなのですが、 いつも後半歩きが入っちゃうんです 脚がきついというより、 結果が見えちゃって集中力が切れちゃいます 粘りや諦めない気持ちが私のマラソンでは切れちゃう だから今回は最初に書いたタイム目標とは別に 歩かないが大きな目標でした 21kmでvinatchさんと並走したら後半で置いて行かれちゃうのは明白 ここからの下りで飛ばして脚に負担かけたくないけど 今から逃げなきゃいけないのかと、かなりプレッシャーを感じました 勝ち負けじゃなく、vinatchさんと走るといい結果が出ると信じてましたし そのイメージを持っていました 前に出ての40km通過は3時間54分 (サロマは3時間44分とブレーキきかず・笑) 60km通過は5時間56 (サロマは5時間47分) サロマでは60キロ地点では、まだ10時間切りを狙ってましたが 今回は現実的には無理と、自己ベスト更新に気持ちを切り替えました このあたりからじわじわと暑さが気になりだしました コースの途中は木陰も多く、事前の予報で聞いていたより 雲もありカンカン照りではないのですが 体に熱がこもる感じがこたえるのです 70km地点の自販機でコーラを飲んでると vinatchさんが通過 「先に行って~」と背中を送るが 今の体調だと離れると追いつけないのは明らかなので 視界から消えるギリギリでのストーカー追尾を開始(笑) ここから体の熱がますますこもる 2.5kmごとで氷水を頭からかぶり 途中からは太ももとふくらはぎにもぶっかけるのですが これがあとあと悲惨なできごとに繋がるとは予想もしていませんでした vinatchさんストーカーは80km手前まで続いたと思うのですが たぶん一つのエイドで彼女は給水をとばしたのか 見えなくなってしまいました 80km通過は8時間18分とサロマの8時間12分に迫りました ここから粘れればギリギリ自己ベストも更新できるのでは? この考えももろくも崩れました 左足の親指付近が異様に痛むのです ふくらはぎでも膝でも太ももでもなく足指とは全くの予想外です あまりにも痛むので、 妻からもらった鎮痛剤のロキソニン錠を2錠と胃薬を飲みました わずかに和らぐ痛み しかし、いったいこの痛みは何だ? 90km付近で再度飲む 本当は間隔をあけなきゃいけない強い薬 しかし、このままじゃ初のリタイヤになりそうな痛み むち打ちなどにも処方される薬も合わせて飲みました 完全なドーピングですね(笑) この飲み合わせがまずかったのか 気分が悪く、何回か意識が遠のきそうに こりゃヤバイ、いや怖い ウルトラのリタイヤより意識がなくなる恐怖に襲われました エイドのおばちゃん(お姉さん)も 「お兄ちゃん、顔色がひどく悪いで大丈夫か?」と もうろうとしながら脚を前に進めました 「今日は絶対に歩かない!!」決めたんですから この体調で残り20kmを 2時間6分以内で走らないと自己ベストは更新できない この現実を受け入れるのはつらかったですが、 前に進むのがもっとつらい 元気なエイドのお姉さんが「熱いお茶もあるよ!」 私「お姉さん、お願いがあります」 彼女「何ですか?」 私「ここにゴールを持ってきてください!!」 エイド全体が大爆笑 後にするときも 「今までで一番おかしかったね、ゴール持ってきてなんて(爆)」 少しの元気を取り戻し、また走る もう、歩いてるのと変わらないスピード でも「今日は歩かんのじゃ、シャーコラ」と気合い、頬を何度もたたき よろよろとゴールラインまでたどり着きました。 ゴールタイム「10時間44分24秒」 今までのすべてのマラソンのなかで一番きつかった大会が終わりました。 追記 夕方に近くの風呂でアイシングとお風呂を繰り返し 少し肌色をとりもどした左足の親指です 今朝も布団が触れるだけで痛いのです(涙) 追記2 今回は1人でマイカーで行きましたが 片道400km(内、一般道100km)はウルトラ走った後じゃ 帰りがきつかったです、やっぱりバスがいいかな? 追記3 去年の涼しかった四万十2回目よりも1時間以上短縮したので このコンディション(指)でよく頑張ったと思います我ながらですが。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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