ゆらゆら
お久しぶりです。如何お過ごしですか?身近に亡くなる方が多くて、大分めげています。今年は妙に途中が暖かく、急にその後寒かったからでしょうか。もう、少しで暖かくなるとの事ですが、皆さんもご自愛下さいね。新聞を取りに玄関を開けると、「決死!」の顔をしてねこさんたちが走ってきます。「ごはんをよこせ!」という事です。本当は他の家のねこさん達の筈ですが、皆、どうにかなる程腹をすかせて来ます。他の家のひとらしきねこさん達にごはんを配給するのはどうなのかな? と思うのですが、皆、とにかく腹が減っていて、「どうにかなりそうだよう!」という感じなのでやむなく配給に取り掛かるのです。が、かりかりを、かりかりの袋から掬い出して、お皿に出すまで、ちょっと掛かります。その間、ねこさん達はお皿の前に座って待っているのですが、冬場はよく、前足のどちらか一方を、くいっ、と持ち上げています。さむい!ちべたい!という感じです。両手をつけていなくてもいいなら片手だけでも接地しておくまい!という事らしく、人間でいうところの肘から先をくっと持ち上げ、ついている方の手も、びたっとつけていないで、丁度指先だけでふれている感じなのです。しばしば、ゆらっ、ゆらっ、と体を傾げます。ちべたいよう、早くごはんちょうだいよう、ああ、さむさむさむ……。なんなら全部接地しないでおきたいよう! ゆらゆら、ゆらゆら、傾ぐ体。ああもう! 寒いったら!ひょいっ、と今度は反対の手に変えて、まだかな、まだかな?ゆらゆら……ゆらゆら……次はどうするのだろう、もしかして後ろ足だけで立たないかな……?と思ってごはんをトレーに載せたままつい見ていると、「にゃー! いつまで待たせるつもりー!」と皆でわっと近寄ってきてじゃーじゃー、脛辺りに纏いつき、「はよ飯よこせー! はよ飯よこせー! よこさんとこのレッグウォーマーをば、猫の毛コーティングでかぴかぴにしてやるぞー!」と、いった目に遭います(笑)。よく見ていると、初めは一匹だけだったこの、「ちべたいポーズ」は、段々と他の猫たちにも浸透して行き、今年はとうとう、頑丈、壮健一番のやつまで「ちべたいポーズ」を取る様になりました。単に学習しているだけだったら「おもろい集団」ですが、秋に、あれだけ得意だったブロック塀への大ジャンプに失敗し、どさりと落ちてしまった現場に遭遇してしまったので、多分、大分加齢してきたのだろうと思われます。来年は、ご飯の場所に何か敷いてやろうかなと考える、今日この頃です。