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テーマ:思い出のレコードや雑誌(535)
カテゴリ:時の人 た行
今回は本の紹介です。 2001年12月20日初版発行 著者 武智三繁 太平洋を37日間、漂流して助かった人です。 著者のまえがき 私に2つ目の命を与えてくれた、第21末広丸の乗組員のみなさん、危険な海におりて私を助け上げてくれた、海上自衛隊の隊員の方々、岩瀬先生と辻本さん、栗山さん、温かく看護してくださった、東海大学病院の医師と看護婦さんたち、捜索活動に携わってくださった海上保安庁の方々、それから私を育んでくれた崎戸町と海に捧ぐ。 で始まる、この1冊の本である。 2001年8月から9月にかけ、太平洋を漂流した、体験の話です。 「つまりは、あきらめたから、俺は生きられたんだと思うよ」と綴っている。 どんな境遇でも、生き延びようとする、彼に感服です。 人生体験記ですね。 武智三繁のサバイバルアイテムを最後に紹介しよう。 石けん、体を清潔にすると、どうしてあんなに元気が沸いてくるのか 携帯電話、圏外ではただの箱、ではない。携帯電話の意外な利用法。 キーリング、大概のものは、自分の手で作れるということを思い出させてくれた。 ラジオ、何を聞くかではない。何が聞こえるのかに意味がある。 小型カセットデッキ、好きな音楽は強力な精神安定剤、おかげでよく眠れた。 インスタント食品、軽量でコンパクトな即席食品。なごみのサバイバル食品。 ドリンク剤、昔の船乗りもこれがあれば壊血病には悩まされなかった。 カセットコンロ、江戸時代の漂流者は蘭引で生き延びたが。 ネスカフェ、ボトルの底の香りでメディテーション。 長々と書いたが、生きていることの嬉しさを感じた次第である。 身をもっての、人生勉強である。
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