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カテゴリ:ニュース
悪名高き2ちゃんねるにて、 6日の原爆投下時刻に合わせて被爆電車を破壊する旨の書き込みがあったため、 急遽、広島電鉄は車庫内の「 被爆電車 」3輌を点検し、 異常がなかったものの、大事を取って運行を休止した。 「 被爆電車 」とは、原爆投下時に広島市内で運行した路面電車で、 現在も3輌が現役で営業運行しており、 貸切電車として、平和学習で被爆者が車内で 語り部活動 を行うこともある。 車輌の老朽化に伴い、その存続の是非については、 広島市内でも意見の分かれるところであるが、 ( 『 被爆電車の引退・保存について考える 』 ) よりによって8月6日の原爆忌に、 何らかの主張があるにせよ、一方的に破壊されて良いはずがない。 まして、単なる愉快犯としての言動であるなら、開いた口が塞がらない。 破壊する、との犯行予告のあった【65●号】は、 原爆投下時刻に合わせ、平和公園前の電停に停車させる予定であった。 被爆電車が【65●号】(600系)である、ということを いったい誰が識っているだろう? 詳しい地元の人間であるであろうことが、本当にやるせない。 夫の職場に働く女子社員のおかあさまは、 当時、広島電鉄の車掌さんになることを夢見て、 広島電鉄の専門学校生でいらしたという。 6日。 広島電鉄の社員の殆どが斃れる。 9日。 懸命な復旧作業により、被爆3日後には、 己斐~西天満町間を折り返し運転ながら、運転を再開。 専門学校生に広島電鉄より連絡が入る。 被災した方々のために、電車の動く限り、動かし続けたい。 ついては、学生の皆さんも電車に乗り、業務について欲しい。 何処ででも停めて、被災した方々を乗せ、助けてあげて欲しい、と。 連絡を受け、休暇中で無事だった専門学校生皆が使命感に燃え、 市内に駆けつけ、無償で参加し、 結果、残存放射線で二次被爆される――。 彼女のおかあさまもまた、 一時は頭髪が全て抜け落ちられたそうであった。 当時の生き地獄の情景をしっかりと瞼とこころに焼き付けられ、 被爆手帳を受け取られたひとり、である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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