夜。
近隣で怒号があがり。
砂利道を複数の足が入り乱れて争う音。
ただならぬ気配に、大事になってはいけないと、
警察を呼ぶことも考えたけれど。
プライバシーの塊のようなやり取りが聞こえ、躊躇する。
聞いてはいけないのではないか。 観てはいけないのではないか。
どれほど固まっていただろう。
ウ~と短くサイレンが鳴り。
自宅のすぐ近くに停まり、窓が赤く点滅し、動悸をうつ。
心配でたまらない。
でも ここで飛び出すことは、
嫌悪すべき「 野次馬 」ではないか?
あれやこれや、独り 不安と恐怖で 夜が更ける。