テーマ:京都。(6103)
カテゴリ:行きました^^*☆
25日。 京の旅、最終日。 丸2日、歩き通して来ており、私自身の膝も爆発状態。 湿布の上から、持参して来ていた術後の仰々しいサポーターでしっかり固定し、 同じくさすがに疲れた様子で「 もぉ歩きたくない! 」状態の母を 駅からすぐだから。 境内もそんなに歩かないから。 と拝み倒して蓮華王院に向かう。 蓮華王院本堂――三十三間堂――。 京都に在るときは欠かさず通う、私の大好きなお堂である。 まずは 自分の知人に必ずそっくりな御方がいらっしゃる、という、 千体の等身観音立像に驚き、圧倒されつつ進むと、 お堂中央の斜め上方に、ご本尊の大きなお顔がぼぉっと浮かび上がり、 殆どの参拝者が驚愕されるのではなかろうか。 初めて参拝したときの私がそうであった。 ただただ惚けてしまい、茫然とお顔を見上げた途端、 目を閉じていらっしゃるかに観えていたご本尊の目が開かれ、 視線が合った気がして、動けなくなったものだった。 以来、京に在るときは、時間を見つけては、 化野念仏寺、太秦の宝冠弥勒菩薩と こちらと。 身の引き裂かれる想いで、どちらかを選んでは通ったものである。。。 早い時刻が幸いしてか、団体さんが殆どおらず、 ゆっくりゆったり、思う存分、こころを飛ばす。 したらば、お坊さまが入来され、香が焚かれ、りん が鳴り、 ご本尊の前でお経があがり始めて びっくりする。 もはや数え切れない位、通った蓮華王院であるが、 お坊さまの読経される場に遭遇したのは、初めてであったから。 お坊さまの読経をおよろこびになられているご様子の 千手観音菩薩が 見下ろしておられる視線に包まれて。 ただ無私無心に 「 世界平和 」を祈る母。 その隣の私は、といへば、 宗派を違えど、ブディストネームをいただいたばかりで。 なんだか、千手観音さまにまでにっこり寿いでいただいたやうな、 そ~んな極めてちっぽけな 自己本位な こころもちで。 でも 間違いなく敬虔なこころ で ふたり 手を合わせ。 大満足の吐息とともに、お庭へ出る。 山茶花、連翹、雪柳。 春を告げる花々が満開で。 染井吉野には やっぱりまだ早いけれど、 秒読み状態であるのが 判る。 私たちと入れ違いのように 入ってきた観光バスに、 静かにゆっくりできた幸運に 感謝する。 いつも思う。 こちら側の門が開かれ、門を背にしたこちら側へ お堂が一斉に開け放たれるその様子。 正面から 千一体の千手観音の全容を拝謁できた御方は 一体 どなただったのだろう、と。 千手観音のお姿は、一体一体、金色に輝いていらしただろうし、 陽の光に、その燦然と光り輝くお姿は、目も眩まんばかりであったろう。 もし 凡人の私などが その場にいたら、 目がつぶれてしまう と 畏れ平伏しちゃうか、 きっとそのまま 魂を抜かれてしまうんだろな(汗)。 また。 きっとまた必ず と こころに誓い。 そのときもまた、母と来れたなら、 これ以上の倖せは ないのだけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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