テーマ:好きなクラシック(2317)
カテゴリ:聴きました^^*☆
感涙とともに第1部が終わり、 休憩を挟んで第2部へ。 第1部は真っ白なロングコートの衣装でいらした知高氏は、 黒をアクセントに、長方形な紅色が連なるマント?ロングショール?な ゴージャス衣装で登場なさる。 厚みのある後ろの裾は何かの尻尾のように先が窄まり、 方向転換なさるときに裾がきれいに回らず、 何度もくるくる方向転換してみて、裾捌きを練習なさる。 ご登場の瞬間から会場がざわめいたが、今度ははっきり笑いになって、 知高氏も くくく と お笑いになりながら、 これまで何着もつくった大好きな衣装たちには、全て名前をつけているのだと。 最初の白のロングコートは 『 羞恥心 』。 ( 会場、どっと沸く ) そしてこの紅のお衣装は 『 ゴジラ 』。 ( 会場爆笑 ) この『 ゴジラ 』をとっても気に入っているのだけれど、 裾が独特なので、まだ、裾捌きに慣れない、 不要に舞台を掃除するだけになりそうだ、と またくるくる回ってお笑いになる。 舞台は一切の装飾なく、ただ照明だけで 一瞬に情景が変わっていく。 舞台が 知高氏のリードで、日没を迎えたり、 草原になり 山になり 川を流れ、海になる――。 とても立派な舞台にみえ、 毎週 自分たちがミュージカルのレッスンをしている舞台と同じものだとは とてもとても思えない(滝汗)。 だが、レベルの違う知高氏の目線、指先まで計算されたアクションは、 とても参考になる。 、、と感じる自分にまた驚きつつ。 第2部は 難曲であるG.ヴェルディの オペラ 『 ドン・カルロ 』より、 『 世のむなしさを知る神 』への挑戦から始まり、 『 サウンド オヴ ミュージカル 』 からの『 すべての山に登れ 』、 1974年、第1回広島平和音楽祭にて、美空ひばり氏が歌った『 1本の鉛筆 』。 、、、、2部に入って、 もちろん、どの曲も凄いのだけれど、 それぞれに感銘を受けるのだけれど。 機を逃さず、『 1本の鉛筆 』に込める祈り、想いをお話し下さり、 その投げかけをも、しっかり受け止め、感じ入ったのだけれど。 知高氏の「 挑戦 」とも言えるような曲たちは、 全て成功しておられる、と思うのだけれど。 正直、これぞ ソプラニスタ。 「 知高さん、ブラヴォー 」と思わず立ち上がっちゃうような 曲を聴きたーい。 。。。ぃゃ、そうぢゃない、 ただひたすら、早く 『 Ave Maria 』を聴きたいのだ>ぢぶん 気持ちが逸って仕方がない。。。ダメぢゃん>ぢぶん そして待ちに待った『 Ave Maria 』は。 。。。。素晴らしかった(T^T)。 やっぱり ほんとにほんとに素晴らしかった(T^T)。 Libera、Tom Cullyのソロによる『 Ave Maria 』 が、 天上から降ってくる天使の声ならば、 知高氏の『 Ave Maria 』は、羽をもがれた地上の天使。 哀しいほどの深い愛と祈りのこころでもって、天へと昇る。 天上の世界へ―― 眼を閉じて、ずっとこのまま聴いていたい。 終わらないで欲しい。 (;;)。 また、素晴らしかったのが、知高氏の伴奏を務めておられた、 ピアニスト 河原忠之氏のご紹介から、会場を巻き込まれた手法。 華々しいご経歴と森久美子氏、錦織健氏の専属ピアニストでもいらっしゃり、 長年、コレペティトゥール( プロとなられる歌い手さんの指導者 )として ご活躍しておられる御方であることが披露された後、その河原氏から、 「 皆さん、固くなった身体を伸ばしましょう 」 と。 万歳をして腕を伸ばすことから始まり、 結局全員椅子から立ち上がって発声練習となり、 腹式呼吸の何たるや、から、音階へ。 そして、河原氏におだてられながら、皆、高いキーまで出す、出す。 「 せっかくだから、歌詞をつけてみましょう 」。 教えていただいた歌詞とメロディは、何気に何処かで聞いたやうな。 知っておられた方々は なんだか満面の笑顔で。 知らない私は、ふーん、いい曲、声、出しやす~ぃ と、張り切って 「 あ~な~た~に あいたくて、あいたくて~♪ 」 ( 後で懸命に調べたら、MONGOL 800 の 『 あなたに 』 だった@@ ) 寒い冬の日であったが、皆、こころと身体があたたまる。 にっこにこで着席し、これまで以上に河原氏の伴奏にも耳を傾けながら、 再び、知高氏の紡がれる世界へと。 ぃゃ、ほんとは 知高氏独りが紡いでおられるのではなく、 河原氏と共に紡いでおられるのだ、と おふたりはパートナーでいらっしゃるのだ、と、改めて気付かされる。 最終曲を G.プッチーニ、 オペラのアリア『 トスカ 』から、 『 歌に生き 恋に生き 』。 ブラヴォーと声が飛び、鳴り止まぬ拍手のなかで、アンコールは、やっぱり、 『 トゥーランドット 』 から 『 誰も寝てはならぬ 』。 そして最後の最後に、『 あなたに 』( このときは題名を知らなかった! ) なんとねー、先刻、河原氏から習ったばかりの 「 あーなーたーに あいたくて、 あいたくて~~ 」。 知高氏と一緒に皆で歌ったのである!! 小さなホールが揺らぐかと。 会場、おそらく一人残らず大満足しての閉幕。 残ったのは 楽しい余韻、上気した頬。 なんとも素晴らしく、あたたかな演奏会。 ブラヴォー、ブラヴォー! 知高さん!! 岡本 知高 Concerto del Sopuranisuta 2008-2009 『 私を泣かせてください 』 G.F.ヘンデル 『 私のいとしい人よ! 』 G.F.ヘンデル 『 楽しい思い出はどこへ 』 W.A.モーツアルト 懐かしの抒情歌メドレー 編曲 榎本潤 『 鳥の詩 』作詞/阿久悠 作曲/坂田晃一 編曲/岡島礼 『 花 』作詞/御徒町凧 作曲/森山直太朗 編曲/榎本潤 ~ 休憩 ~ 『 世のむなしさを知る神 』 G.ヴェルディ 『 すべての山に登れ 』 R.ロジャース 『 一本の鉛筆 』作詞/松山善三 作曲/佐藤勝 編曲/岡島礼 『 涙そうそう 』作詞/森山良子 作曲/BEGIN 編曲/榎本潤 『 アヴェ・マリア 』 G.カッチーニ 『 歌に生き恋に生き 』 G.プッチーニ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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