テーマ:気になるテレビ番組(2922)
カテゴリ:観ました^^*☆
10月28日に 唐招提寺を訪い、 鑑真和上の御廟にお参りしたのだったが、 その4日後の11月1日に 金堂修復落慶法要が営まれたのだった。 11月3日の朝刊で、JNN50周年 歴史大河スペクタクル 『 天平を駆け抜けた男と女たち 』 が あることを識り、 2000年にスタートした唐招提寺の金堂大修復作業に10年密着取材した、という TBSのドキュメントに期待して録画し、ぃそぃそと深夜に観る。 期待通り、前半のドキュメントの素晴らしかったこと! 天平・鎌倉の鴟尾もさすがにこの度新しくつくられることとなり、 鴟尾や鬼瓦をつくる瓦職人を「 鬼師 」というのだそうであるが、 1200年も耐久した鴟尾を作った古代の鬼師に負けるようでは、 「 何のためのプロや! 」と 挑む 平成の匠 山本清一氏。 山本氏は、これまでに東大寺大仏殿、法隆寺金堂、薬師寺西塔、 松本城、姫路城、西本願寺御影堂、、数多くの伝統的な建築物の復元、 再建に取り組み、成功させて来た文科省選定保存技術保持者である。 金堂の瓦総数は4万6千枚で、内7割が平成の瓦に取り替えられた。 ということは、残り3割は古代、もしくは1270年代、 もしくは1690年代修理時のまま?? だとすれば、これも凄い。 木材も使える木材はそのまま、或いは補強されて組み立てられる。 延べ20ヶ月を費やし、見事な鴟尾を完成させた山本氏は、 落慶法要の席で「 これから2000年はもつと 思うとります 」と にっこり。 金堂の全てを丁寧に分解して並べていく作業。 金具を外した部分の文様にくっきり残っていた彩色。 すっかり色褪せている天井画を分析しては、再現されていく当時の色彩。 年輪から、木材が切られた正確な年数を弾き出す為の 表皮近い木材を探すだけに費やされる2年の歳月。 木材は、781年に切られたことが判明し、 不明であった金堂建立の年が随分限定される。 もう、カンドー に次ぐ カンドーで、 だが、ドラマの合間合間に、このドキュメントシーンも挟まるので、 気が抜けないこと、このうえなし(滝汗)。 ドラマは、大変な急ぎ足のなかに、制作サイドの「 こだわり 」と、 通り一遍ではない視点の存在、をあちらこちらに感じ、 もっとゆっくりカメラを回し、3~4時間ドラマとして編集することができたなら、 この3倍は深みのある、良きドラマになったのではないか、と惜しい。 というか、天武系最後の女性天皇として苦悩の道の果て、 『 唐律招提 』 として鑑真和上の私寺であった寺に、 『 唐招提寺 』 との勅を送る孝謙天皇 に 南野陽子氏、というのが 失敗だったような(((((滝汗)。 彼女の平板な演技のために、 総じてとても平面的でちゃっちぃドラマに観えてしまった。 、、このひとには無理だった、と思う。( ファンの方、すみません ) ** TBSのサイト内でググると、この10年プロジェクトのなかで、 既に何度かドキュメント番組がつくられ、放映されており、 DVDにまでなっているらしい(-_-)。 識ってれば、むさぼるように観てたのにヽ(`Д´)ノ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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