テーマ:ё・ぼ・や・き・ё(1792)
カテゴリ:ぷんぷん ヽ(`Д´)ノ
朝から めちゃくちゃイヤなものを観た。 たまたまTVをつけて、そのまま観たので、何の番組だったかは不明。 都会っ子で、カブトムシを大好きだけど怖くて触れない兄弟に、 おとうさんが 夏の思い出をつくってあげようと カブトムシやクワガタを採りに一泊旅行に出る。 番組は、その父子に密着取材をしていたのだったが。 そこまではいい。 この地に転居しても、虫たちが怖かった我が家の少年たちを思い出し、 微笑ましい想いで観ていた。 でもここからが違う。 おとうさんは、もし、カブトムシがたくさん採れたら、 飼えるのは1~2匹でしかないので、 買取ショップに持って行き、この夏のレジャー資金に、 と目論むのである。 おとうさんの立てた目標は 2万円。 この時点で、私は 観るのをヤめるべきだった。。(-_-)。 だが、このおとうさん自体も昆虫採りに慣れていないようで、 この様子では1匹も採れそうにないし、結果 どうなるのか、 この番組自体が、この父子体験をどう結ぶのか、気になって観てしまった。 カブトやクワガタが夜行性であることも知らない様子のおとうさんは、 森の近くを自転車で通っていた制服姿の女子高生を呼び止めて、 カブトムシ捕獲について尋ね、近くに虫取り名人がいると聞き、 そこへ父子で行って、カブトムシを捕獲するコツを伝授して貰う。 バナナと蜂蜜を使うその作戦で、夜、無事に カブトやクワガタを10数匹ゲットできて、歓声をあげる。 触れなかった少年たちも 最後には木の幹からカブトを引き剥がすことができ。 で、おとうさんは 少年たちをおかあさんの待つ旅館へ届け、 その足で、買取ショップへカブトたちを持ち込む(-_-)。 幾らになるだろう、と胸をときめかせたおとうさん。 でも買取価格は1匹が10円~50円で、 10数匹の値段は、300円にも満たない。 がっかりするおとうさん。 ここで、やっぱり、一般人がこんなことで利益を得ようとしてはいけない。 子どもたちと何よりの体験ができ、思い出ができた、、、と 終わるのかと思った私は とんでもない甘ぢゃんだった。 おとうさんは、すぐさま、 夜なのに、その虫取り名人のところを再訪し、 もっと、どっかーんと採れる方法を教えてくれとお願いし、 ダメぢゃん、断って欲しい、断るだろう、、と思ってたら、 この名人は、おとうさんに教えちゃうんである。 照明と蜂蜜とあるものを使う、その方法で、 10分も経たないうちに、カブトやクワガタが殺到する。 この光景は 情け容赦なく、凄まじかった。 私は涙を抑えられなかったけれど、 一気にハイテンションになったおとうさんは、 一晩中、その方法で 200匹を超えるカブト、クワガタをゲットする。 朝方、旅館に戻って、 虫篭いっぱぃ、山になって もぐれてるカブトたちを少年たちに見せ、 「 おとうさん カッコいい! 」 少年たちに絶賛され、るんたったで、買取ショップへ。 「 たくさん 採られましたね~ 」 買取ショップのスタッフさんにも驚かれながら、 スタッフさん総出で計算された 買取価格は、7000円を超える。 で、番組は 「 目標の2万円には 遥か届かなかったけれど、 子どもたちにも尊敬され、大満足なおとうさんでした 」 めでたし めでたし、で終わるのである。 なんじゃ~、これはっ ヽ(`Д´)ノ もう何10年も カブトムシたちがスーパーやペットショップで売られ、 需要があるのは、よく分かってる。 需要があれば供給しなくちゃ、なのも、なんとなく分かる。 虫取り名人さんは、それを生業のひとつとされているらしい。 でもそれは、その地に棲み、それなりの覚悟と暮らし方を されていてこそ、であろうし、 カブトたちが絶滅しないやう、なんらかの配慮、もされてる、と思いたい。 だが、こうして 通りすがりの旅人が 小遣い金にするために 一晩で、200匹も300匹も乱獲して行くことを許していいんだろうか。 またそれを、無批判どころか、都会ではできない昆虫採集を通して お子たちとの絆を深められて良かった良かった的編集をし、 あまつさへ、同じ方法を取れば、誰でもカブトの大量捕獲が可能である、 名人が( おそらくTVの取材が入ってるから伝授したのであろうが ) 伝授した採取方法を、こうして大々的にTVで流しちゃって、 ほんとにこれで、いいんだろうか。 この番組では、当然の如くカブトやクワガタの生態について、 買い取りされた後のカブトやクワガタの行方、その末路については 取材されていないどころか、触れられてもいない。 せめて。 あのおとうさんが、20数匹で300円足らずだったことで 諦めてくれていたら、、と思う。 カブトやクワガタは「 デパートで買うもの 」だ と思っている 子どもたちの意識を変えたい、と思ったのではなかったか。 買って飼っていても 怖くて触ることのできない子どもたちを 変えたい、と思ったのではなかったか。 実際に森にヤって来て、自分の少年たちが、瞳を輝かせたように、 他の少年たちだって、森でカブトやクワガタを採ってみたいのだ、と どうして気づかないかなぁとも思う。 で、1度捕獲され、売られていったカブトたちの殆どが、 都会の虫篭のなかで、 子孫を残して行くことを叶えられていないことに、 気付いて欲しかった、と思う。 その森で、来夏、カブトやクワガタの数が激減したとしても、 何ら責任を負わず、痛痒も感じない立場のものが、 一夜にして、300匹近いカブトやクワガタを採って売る。 そして、めでたし、めでたし、で終わったのを観て、 おとうさんも番組も、噴飯ものだと思う私は、もしかして少数派なのか? 。。。 否だと 思いたい。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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