テーマ:心のままに独り言(8770)
カテゴリ:観ました^^*☆
8月1日の小澤征爾氏の復帰会見を熱い想いで観、 後日、初めてタクトを振られた一瞬をTVのニュースで観る。 そうではないか、と 思っていた通りに 小澤氏が選ばれた楽曲は、あの チャイコフスキーの『 弦楽セレナード 』。 全身を耳にして、第一楽章の あの 出だしの音を待ち。 降ってきた想像以上の音色に 被弾する。。 このひとこそ ニッポンの宝だと。 決して決して 喪ってはならない。 喪わせてはならない と ぐぐっと拳を握っている自分。 実家に戻れば、これまで至上の音だと愛して来た、 カラヤンとベルリン・フィルの弦楽セレナードが在るのであるが、 改めて、このひとと サイトウ・キネンの音で、 弦楽セレナードを全曲聴きたい!と 渇望し、検索をかける。 したらば、やはり総じて高評価であり、 なかでも サイトウ・キネンの最高のアルバムとされる、 1992年9月、第1回のサイトウ・キネン・フェスティバルが行われた直後、 岡谷にて収録された「 ASIN: B00005FGFF 」のCDには 1万円の高値がついている。 是非、聴いてみたいけれど、とても手が出ないので。 う"~ん。。。 いつか 耳にできる機会があるだらふか。 とりあえずは 別の盤を お気に入りに入れたのだった。 今宵もバラエティ番組で狂乱状態のTV欄を ぼんやり眺めていたらば、NHK教育テレビの欄にて 『 サイトウ・キネン・フェスティバル 』の文字が飛び込んでくる! まさか、今年の?? 二度観して、 『 サイトウ・キネン・フェスティバル松本 2010 』と確認。 一瞬で跳ね上がった心臓を意識した途端、 「 小澤征爾入魂の一曲 弦楽セレナード 」という文字! 観るべし、観るべし、聴くべし、聴くべし!!! で、射抜かれる。 TVでは 練習風景からだったが、 ドクター・ストップをかいくぐりながら、 もっともっと と 繰り出される 小澤氏の渾身のタクト。 めでたくガンを克服されるも、15kgも痩せられ、 腰痛に悩まされていらっしゃり、 本番でも第一楽章しか 振られることは叶わなかったのだけれど。 この第一楽章に 小澤氏のこれまでの歩みが凝縮されており。 それは 我が家のアナログTVからでさえ、 素晴しき音の艶と歌う弦、美しきタクトの流れ。 気がついたら 泣いていた。 第一楽章だけで、1つの物語を観る。 小澤氏の語る 「 これまでは 日々忙しく飛び回り、駆け抜けるだけで 勉強ができなかった。 今回、とても時間が在って、 何度も何度も振ってきた曲でさえ、 新たに 発見できたものがたくさんあって。 これからは 僕には時間が在るから。 たくさんの時間を。 でも 限られている時間を。 もっと精進して しっかり勉強したい 」 ひとことひとことに感じ入りつつ あの小澤氏のタクトが 眼に焼きついているうちに。
興奮醒め遣らず 数箇所 誤記して訂正再アップ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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