|
カテゴリ:カテゴリ未分類
私:メルケル氏のキリスト教民主同盟(CDU)の党首辞任の決定打は、同28日にあった中部ヘッセン州の州議会選挙。
CDUの得票率は27%と前回から11ポイント以上下落し、1966年以来の低さ。
選挙結果を受け、CDUの副党首ブフィエ・ヘッセン州首相は28日夜、「選挙戦ではベルリンの大連立政権の様相が重くのしかかった」と語った。
メルケル党首の辞任は、すでに夏休みが始まった7月下旬の段階で検討していたという。
7月始め、CDUの姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)が難民政策で右派的な方向にかじを切り、メルケル氏や連立相手の社会民主党(SPD)と対立。
一時は政権崩壊の危機にまで陥り、右翼よりの発言をした情報機関トップの人事をめぐっても対立し、決定が二転三転。
一連の争いは有権者からの批判を招き、多くの票が緑の党や難民排斥を訴える新興右翼政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に流れた結果、今月14日の南部バイエルン州の州議会選挙で歴史的な敗北を喫した。
そして、同28日にあった中部ヘッセン州の州議会選挙での敗北が決定打となる。
A氏:ドイツで党首と首相が「分離」することは、シュレーダー前首相はSPDの支持率低下を受けて党首を辞任後も1年以上、首相を続けたことがあった。
しかし、メルケル氏は最近まで「党首と首相の座は対になっているものだ」との原則を繰り返してきたが、党首を辞任せざるを得なくなるほど、昨秋の総選挙以来続く選挙での敗北は痛手で、会見では「(分離することは)大きな賭けであることは疑問の余地がない」と語った。
メルケル氏は、党首の後任に、価値観が似るCDUのクランプカレンバウアー幹事長を望んでいるとされるが、ほかにもシュパーン保健相や、かつてCDU・CSUの院内総務を務め、今は議員を辞めているフリードリヒ・メルツ氏も立候補に意欲を示しているとされ、メルケル氏の思惑通りに事が運ぶ保証はない。
シュパーン氏やメルツ氏は保守的な人物として知られ、主要政策でメルケル氏と食い違えば、政権運営が行き詰まりかねない。
政権の不安定化は、連立を組むSPDからもたらされる可能性もあり、SPDも総選挙やその後の二つの州議会選挙で歴史的な大敗を喫し、党内からは、早期の連立離脱を求める声が上がる。
私:クランプカレンバウアー氏はヘッセン州議会選挙前、SPDが政権から離脱した場合、連立の組みかえではなく総選挙を実施する考えを明らかにしているという。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.10.30 18:09:34
コメント(0) | コメントを書く |