制度云々はともかく、
私の奥底でくすぶり続けている問題は、全て家族のことなのである。
同居の両親は高齢である。
ひとつ屋根の下に住んでいながら、父とは1週間とか顔を合わせないことはザラ。
私が(同居しながらの)自立を目論めば目論むほど、
家族との距離は離れていった。
本当に離れている。
私自身のココロが足りないのだろう。
以前、父の古希祝いの時に、みんなが、
「次はなんだ?喜寿?77歳だね!」
と言ったら父は、大きく首を横に振った。
謙遜や照れなんかではなく、本気で振っているとすぐにわかった。
私には、父の気持ちを瞬時に悟った。
自分が1番先に死にたいのだ。
「死にたい」の意味は、「誰の死にも立ち会いたくない」ということ。
自らの死でなく。