いつレンタルリストに入れたのかも、覚えていない・・・
これを観ました。
25歳で、事故により四肢麻痺になり、
その後約28年間ほぼベッドで過ごす男性が、
「尊厳死」を求めて裁判を起こすという、「尊厳死」がテーマのストーリー。
私はスペイン語やフランス語の映画が苦手なんですけど・・・
これはちょっと、見入ってしまいました。
でもやっぱり、
スペイン語はオラオラせかされてる気持ちになってしまうのよ( ̄ー ̄;)
で、主人公の俳優さん。
観ながら、「どこかで見た気がする・・・」と、
ずっと考えていて、観終わったあとに調べてみると、
「ノーカントリー」の人ではないか。
うーん。
「ノーカントリー」ではキモイと思ってごめんなさい。
さて、ここからは結構内容について書いてしまうので、ネタバレ注意です。
日本でいう「尊厳死」とはちょっと違ってて、
この映画では完全に「安楽死」がテーマです。
法律で認められていないから裁判になるわけですが、
日本では裁判にすらならないのでは??
注射を打って、自分を死なせて(殺して)下さい。
ということです。
結局裁判には負けるのだけど、主人公は「安楽死」を果たします。
ところどころ、精神的な部分で本当に共感してしまいました。
特に、主人公がむくっとベッドから起き上がり、
ベッドをギーッとどけて、
廊下から助走をつけて窓から飛び出し、空を飛んでいくシーン。
私か!?と思うほど、まったく同じ妄想。
私は、
夜になるとむくっとベッドから起き上がり、
2号を抱え、まず、必ず、自分の家の屋根に飛び乗ります。
そこから、ピューンと飛び立ち、
2号に「今日は寒いね」なんて言いながら公園の上を飛び抜けます。
甥や姪の家のベランダにスッと降り、
カーテンの隙間からのぞいて、「あーーまた部屋汚い」と、
ブツブツ言っています。
夜な夜な私にのぞかれていることを、彼らは知りません。
その他にも、いろんな場所へ行きます。
・・・これは本当に大真面目な妄想です。
でも現実は、主人公と同じ、
すぐ後ろで大切な人が倒れた気配がしても、振り返ることも出来ない。
家庭環境も少し似ていて、
自分は独身(もちろん子供もなし)、年老いた親。
映画では兄夫婦に世話になっていて、
介護全般は義姉、養うのは実兄、機器や車椅子改造は実父と甥。
手伝う甥(まだ若い)に、イライラして役立たず!的なことを言ったり、
訪ねて来た人に皮肉まじりのひどいことを言い、
逃げ出す相手にボソッと「君は逃げ出せるからいいよね」的なことを言ったり、
自分が安楽死を求めて裁判を起こしているのに、
夜中に突然「どうして僕は死にたいんだ!?」と不安定になったり。
全部、手にとるようにわかります。
お兄さんと言い争いになった時、お兄さんが爆発します。
「俺たちはお前の奴隷だ!!」と。
そう言われた時の気持ちも・・・
そんなこと言われてショック、とかじゃないんです。
わかってるんです。
そんなことを、言わせてしまう自分。
そんなことを、言ってしまった家族。
「自分は誰も批判しない、だから自分のことを批判しないで」
それもヒシヒシヒシ・・・
でも私は青酸カリを飲もうとは思わないです(´・ω・`)