～微風に舞う花びらのように～

夕暮れの丘


頬紅をさしたように

揺らめく黄昏の刻


それは一瞬の夢想

わたしの心の回転木馬

深く刻まれる記憶の音



さよならを告げる君

また明日　この夕焼けの丘で

水のしずくが空を舞い

きらきらと煌めく　朝日の中で



あなたの名前をわたしは知らない

どこへ帰るの　名も知らぬ人

また明日　また明日　

あなたの微笑みを

心のどこへしまえというの




もう遠い世界

幽遠の地での友達

心のきれいじゃないと遊べない

子供達の秘密の遊び場




大人のわたしは　もう見つけられない


夕暮れの丘は　いつまでも黄昏の刻

朝靄に隠れた　約束の宿り木の下で


名前も知らないあの子が

まだわたしを待っているのかしら



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