～微風に舞う花びらのように～

『飛び出すな　車は急に　止まれない』

ー交通事故防止の標語として有名な言葉ー




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もう数年前になるか。

私は、母の実家のほうに遊びに来ていて、

駅前をうろちょろ歩いていたときのことだった。

横断歩道があり、信号が赤になっていた。

まあ、もちろん「赤は止まれ」なので、私は信号待ちしていた。



私の場合、そこまで急いでいなければ、

「どんなに車が来なくたって赤は赤よっ！」と、

信号待ちする・・・まあ、軽いポリシーがある。

だって、車が絶対にこないっって保障も無いし、

実際ひかれちゃったら、私の信号無視で相手の車の人に迷惑かかるし。

まあ、遅刻しそうになったらあっさりと破る本当に軽いポリシーではあるが。



そう、そこで待っていたとき。

隣に見知らぬ老夫婦がやってきた。


二人で歩いていて、私を追い抜きそうになった。


・・・ええ、そう、でも信号は赤なんですよ。


老夫婦は私のことをちらっと見て、

スッと止まりました。

信号待ちです。



そこで、呟いたのです。




「赤で歩いてて、もしひかれても、あっち（車）の責任なのよね？」

「うん、そうだな～」




・・・・迷惑ですね、本当。


いや、確かに車の前方不注意になってしまいますけど？

でも、そういう根性で信号無視してほしくないんですけど？


っつーか急いでないんだったら待てよ！

そんな生き急ぐ必要もないでしょ！？



・・・いや、もしもの確立ならば死に急ぐことにもなるぞ？



まったく、いつか交通事故で亡くなってしまうんじゃないでしょうか、

こういう性根の人って嫌ですね。

性質の悪い方ってやっぱりいらっしゃるんだなーと思いました。

世の中広いし。うん。




「飛び出すな　車は急に　止まれない」


そう、車は急に止まれないんです。

せめて赤信号のときくらいは、大人しく止まっててください。



でも、明らかに、

「事故ってもこっち（歩行者）に責任なっしんぐ☆」な確信犯的要素を持ち

信号無視に挑むんですから、

10：0、9：1、なんてありえませんけどね。


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