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2006年05月21日
テーマ：☆詩を書きましょう☆(8510)
カテゴリ：戯言
夏の調べ 灼熱にアスファルトが焦げる 蜃気楼が風に揺れ 蝉は一時の夏を鳴く 緑が萌えて 青々と空に突き進んでいく いつしか枯れ果てるその一瞬まで 結ばれ花となる幸福 実を残し生を終えられる喜び 永遠に終わらない生命の螺旋 焦燥に駆られ 風に煽られ 空に溶ける雲のよう 夏は切なく わたしを置いてゆく ああ 夏よ そう生き急ぐな わたしに蝉の声を聞かせておくれ 風の音を 夏の調べにのせて 灼熱をそそいでおくれ わたしの肌が焦げるように 刻まれて二度と消えない跡を残しておくれ 木枯らしが吹く頃 蝉が土に溶ける頃 白い雪が舞うのを見ることもなく 光に彩られた町を見ることもなく ああ 夏よ もう少しだけ もう少しだけ あなたの楽器で聴かせておくれ 秋には消えるわたしを 慰めてくれる別れの曲を ＋＋＋＋＋ お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
最終更新日
2006年05月22日 00時00分58秒
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