カテゴリ:カテゴリ未分類
職場の喫煙所では
ソーシャルディスタンスを皆がなんとなく気にしている為 先にいる人の正面に座るという事をなんとなく避けているんだが 今日自分の目の前にサッと1人の男性が座った。 ・・・・・・お洒落な靴・・・・紫のジャケット・・・・・ 徐々に目線をあげていったところ わわっっ!!!・・・・・チョコレート工場の工場長っっっ!!!! (Gene Wilderのほう) チョコレート工場でもあんなポップでカラフルな世界でもない 現実世界の茶色のベンチに座った目の前のオジサンはジーン・ワイルダーが演じた工場長みたい! 服装も!顔も!!雰囲気も!!! 「大変申し訳ありませんがライターを貸していただいてもよろしいですか?」とニコリ。 ・・・えらく丁寧な・・・丁寧でなんて印象の良い・・・よっ!工場長っっ!! どうぞどうぞ、と渡した後、そういえば今日3本持ってんな・・と思い出したので 「もしよろしければ差し上げますよ。今日それの他に2本持っているので」 「いえいえ。そんなご迷惑をおかけするわけには。 少しだけ、少しだけ使用させて頂ければ大丈夫ですので」 台詞じみたような丁寧な言葉、柔らかい口調と声質、アニメーションのような動き。 目の前のwilly wonka、タバコじゃなくて胸ポケットからスッと携帯を取り出した。 唐突携帯についているストラップ紐をライターの火で炙り 真っ赤になったままの紐を素手で撫でて 「ほら、これで元通りに。貴方のおかげ。ライターありがとうございました。」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・工場長ーーーーーーーっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!(魔法!!!) ・・・・このライターを受け取ったら・・・ チョコレートの川に落ちてパイプに吸い上げられて 全身チョコレートまみれの豚みたいな姿に変えられたりっつー魔法かけられたり・・・・ ライターを受け取る手が、若干震えた。 「ご親切ありがとうございました。私、電子タバコなものでライターを持ち合わせていなくて」 1分、2分の出来事だったけれど 魔法ワールドを体感させて頂きこちらこそありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 9, 2021 08:10:33 PM
|