Who is “JIRO”?

月曜日。
空き時間の多い月曜日。
でも，私にはやらなければならない仕事があった。

先週の水曜日に集めた訂正ノート。
もういい加減，見らんばやろう。
このノートの山が…目の前にあるだけでプレッシャー。
ガ～っと見ました。ガ～っと。
その気になればできるじゃん…。
全員が提出していれば，もっと時間がかかるんだけど…。
なんて配慮のできる生徒たち…。

授業では…提出者の名前を読み上げて，
「出したとに名前ば呼ばれんやったもんおるか？おらんね。じゃ，残りはどういうことかな？？言わんでもわかっとるやろうけど，成績に入るけんね。出すもんは早う出すこと。」
とは言っても，提出する気のあるヤツは期限までに出すものだ。
私自身，提出物や宿題はあまり出したことがない。
中学校卒業のときに理科の先生に言われた言葉が，
「おい，西川。お前，高校に行ったらノートとれよ。」
だった。なんでこんなやつが教員になったのかねぇ…。

ま，授業で言ったせいかどうか…。
その後，数人が提出に来た。
「遅れて，すみませんでした。」
結構まともな学校である。この一言が言えない生徒が多いところでは，…ただただ疲れる。
「何か言うことないとや？」
と言わないといけないから…。

恵まれた環境なんだよね，きっと。
これでもきついんだけど…贅沢を言ってはいけないな。