Who is “JIRO”?

「きついなぁ…。」
朝からそればかり…。
「たぶん，土曜日の疲れがとれとらんとよね。」

日曜はしっかり休んだ。
昨日は「きつい，きつい。」と言いながらも，普通に仕事した。

今日は，ＴＴのコンビを組んでいる先生が小学生に授業をする（県教委の研修の一環）ということで，３年生の授業２時間を一人で受け持った。
久しぶりに１クラス全員がそろった授業で，教卓から見た眺めは…
う～ん，多い。当たり前か…。
でもこれが普通の授業人数だ。
１時間目は何ということはなかった。
２時間目のほうは，進度が思ったよりも違ってた。なんで？
私が持っているクラスのほうが遅かったので，
「じゃ，○○先生のクラスの人たちは説明するとき以外はワーク解いてていいから。」
と，自分の授業優先で進めた。
○○先生が帰ってきてからそのことを話すと，
「あれ？そんなに違ってました？？」
「何でこんなに違うんだろって思ったとけどさ。」
「えー，私はここまだやってませんよ。」
「子どもたちはやったって言いよったよ。」
「あれ？そうだっけ…あぁ，やりました，やりました。」
「で，先生のクラスの子たちには『ワークやっとけ』って言うとったけん。」
「わかりました。それでいいです。お世話になりました。」

別の３年のＴＴでは，研究授業と重なったため，途中でチラッと覗きに行かなくてはいけなかった。
「じゃ，問２と問３ば解いとくこと。先生はちょっと授業ば見に行ってくるけん。１０分間自習。」
１０分くらい授業を見たところで何か意見が言えるわけではない。見るからには最初から最後まで見ないと。でも，校内研修。一応，見たよ…という実績だけ。

午後からは３年生の生徒＆保護者対象の「進路説明会」だった。
やっぱり，進路指導主事を引き受けなくてよかった。資料の用意はできるかもしれないが，大勢の前に立つと震えそうだ。

放課後，私は逃げるように家に向かった。

こともあろうに…帰宅途中，路上でケンカしている男子中学生がいた。
あら，まぁ…三女の学校の中学生。（我が母校ともいうが…）
学校に連絡するのは簡単だが，自分が職員の立場でそういう電話を受けたら，
「その場で注意してくれよ。地域で育てんといかんやろう。」
と思うだろう。
で，車の窓を開けた。
「お前たちはなんしよっとか」
２人がサッと離れた。そばに別の男子生徒が２人。
「お前たちは何で止めてやらんとか」
黙っている。後ろからは車がやってきて，こちらを急かすわけでもなく，ことの成り行きを眺めている。
「どうせないかんか，わかっとっとか（どうしないといけないか，わかっているのか）」
「はい。」
本当にわかっているのかなぁ？
わかっているヤツが，公衆の面前でケンカするか？？
でも，中学生たちにとっては，見知らぬオッサンから怒鳴られれば，ちったぁビビるだろう。
そのまま，私はその場を去った。
家に向かいながら，学校に知らせるべきかどうか悩んだ。
で，やっぱり連絡しないことにした。
あれで止まれば，それでいい。またどこかでケンカするとしたら，彼らが学習能力がなかったということだ。そのときにはきっと，学校へ通報されるだろう。

あ～ぁ，いらんエネルギーを使ってしまった…。