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Who is “JIRO”?

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2010/10/29
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今日も無事に仕事を終えた。
ホッとして家に帰ってきたのだが…。

家に着くと,A子が先に帰っていた。
私はとにかく早く帰るように心がけている。
何だったか内容は忘れたが,一言二言話して,私は二階に上がりパソコンに向かった。

しばらくして,A子が大声で告げた。
「ヒロくんが亡くなったって。」
私は驚いた。
ヒロくんは長女と小学校の同級生で,肢体不自由児だった。中学校までは公立の学校に行っていたが,高校からは養護学校に進んでいたらしい。
小学校1年生で初めて出会ったが,その頃はまだ多少走ることができた。
しかし,年を重ねるにつれて,しだいに病状は進み,車いすの生活になっていった。

何という病気だったのか,詳しくは知らない。
ただ,同じ団地の住人だったので,両親とも話したことはあった。
そして,学年末のPTAでは,校長立ち会いのもと,毎年のようにヒロくんのお母さんが他の保護者の前で涙ながらにあいさつをした。
「同級生の皆さんは,学年が進むと教室が校舎の上の階に上がっていくのを楽しみにしていると思いますが,毎年わがままを言わせてもらって申し訳ありません。様子を見ておわかりとは思いますが,うちの子は自分の力で2階に上がるのが困難です。みなさんにはご迷惑をおかけしますが,来年もまた教室は1階ということでお願いします。本当に,すみません…。」
そんな話を何回聞いたろう。
もちろん,誰も文句は言わなかった。
あのお母さんの姿が目に焼き付いていて,忘れることができない。
長女の学年は,1年から6年まで教室はずっと1階だった。我が家の場合,その間に二女,三女が入学して,進級とともに教室はあちこちに移動した。そのかわり,長女の学年の子たちは肢体不自由児に対する偏見はなかったように思う。いい勉強をさせてもらった。

「でもさ,ヒロくんの病気って,そんなに命に関わるもんじゃなかったやろう?違うと??」
「あたしもようと知らん。けどさ,病気が進みよるっていう感じはあったよね。それでヒロくんのお母さんもちょっと気持ちが落ち込んでるみたいって聞いたことがある。」
そこの家は犬を飼っていて,ヒロくんの親や兄弟がよく散歩に連れて歩いていた。さすがにヒロくんの姿はなかったが…。
「病気のせいなんやろうか…。」

明日,通夜だ。
A子と長女は通夜に参列する。
長女の小学校の同級生が亡くなるのはこれで2人目。
1人目は骨肉腫だった。
たった2クラスしかない学年なのに…。
みんなが学年の全員を知っている。そういう環境なので,親同士も知り合いが多い。

18歳。早過ぎるな…。






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最終更新日  2010/11/03 10:38:22 AM
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