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テーマ:心の病(7246)
カテゴリ:病気のこと
三者面談2日目。
一日仕事を終えて,家に帰った。 A子が電話を受けて,なにやら話している。 「ねぇ○○さんが,お父さん,お母さんのところに来とるって。」 ○○さん…。名字です。 ちょっと他人行儀な呼び方ですが,え~っと,義兄であります。うちの姉の夫。 学生時代,私も姉もA子も○○さんも同じ大学に通っておりました。 姉と○○さんは院まで行っていたので,4人は一緒に卒業しました。 で,その3年後,どちらも結婚しました。 私たちの結婚のほうが早かったので,○○さんには「姉の夫予定者」ということで,家族席に座ってもらいました。ご本人は「まだ結婚してないのに,いいのかな。」とちょっと気にしてましたが…。親戚が集まってますからね。 学生の頃から知っているので,なかなか「お義兄さん」と呼ぶことができずに今に至っております。A子のお兄さんは「お義兄さん」と呼んでいますが…。 ちなみに私もA子の弟くんからは名前で呼ばれます。私をお兄さんと呼んでくれるのは,弟くんのお嫁さんだけです。 話を戻します。 「なんで?」 姉は姪っ子を連れて,先日大学の同窓会に来た。○○さんは一浪一留なので同窓会は一緒じゃなかった。 「一週間休みがとれたんだって。」 「一人で来とっと?」 「そうみたいよ。結構長いこと来とらんけんじゃ?」 「ふ~ん。」 「顔見せに行かんばやろう。」 「うん。飲みに行かんばっちゃないかな。」 「それでもいいとたい。」 実家の方へ移動して,義兄と一緒に飲んだ。 楽しくしゃべっていたのだが…。 そこに,部活動の保護者(部長さん)から電話が入った。 「はい。」 「今日は,先生にお願いがあって電話したんですけど…。」 「なんでしょう?」 「いま大丈夫ですか?」 「いいですよ。」 「飲んでらっしゃるんじゃないですか?」 「はい,少し酔ってますが,大丈夫ですよ。」 「実は保護者の方で集まって相談したんですが,もう少し部活動に出てもらえないかと思っているんです。」 「・・・」…来たか。 「コーチは一生懸命していただいてますし,お休みの日もずっと出てもらってます。先生も去年よりも出てもらっていると言うことは聞いていますが,普段の練習はやっぱり先生に見ていただくしかないと思っています。これは私の意見ではなくて,保護者の総意です。」 「そうですか。私はいまの状態で目一杯です。そういうことでしたら,どうぞ,校長に言ってください。」 「…先生が出てこれないのはどうしてなんですか?」 あんたに言うことじゃない。っていうか,あなたは知らないほうがいい。 「体調の都合です。」 私がきっぱりと言うので,ちょっと面食らったようだった。 「そうですか。私たちも今まで以上にサポートしますから,お願いできないですか?」 「これ以上は無理です。校長に相談してください。」 「わかりました。それでも,先生は顧問なのでいままで通りにお願いします。」 …顧問はもう一人いるよ。オレより年上の女性だけどね。なぜそっちには何もなしなの?? 「はい。それでは失礼します。」 と答えたものの,こんな電話をもらって信頼されてないのがわかってるのに部活動に行ける??オレは行かないな。 「大変だねぇ。」 義兄が言った。もちろん,私が休職していたことは知っているし,部活動にあまり行ってないのもちょうど話していたところだった。 うちの両親も話を聞いていた。でも,何も言わなかった。 「これでいいんです。保護者の立場では,不満を持つのは当然だし。やれるだけのことをしているから,後は校長に任せるだけです。本当に校長に行くかどうかはわかりませんけどね。こっちは,明日にでも報告しておかないといけないでしょうね。」 せっかく久しぶりに会って,楽しく飲んでいたのにさ…。 家に戻って風呂に入っていると…また,あの思いがこみ上げてきた。 何でこの仕事を選んだかな…。 何もかも放り出してしまいたくなった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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