|
テーマ:心の病(7246)
カテゴリ:あなたはどう思いますか?
囲碁教室から帰ってきて,A子と三女と昼食を摂ろうとしていた。
三女は今から部活動に行くらしかった。 私はテレビでも見ようかと思ったが,これというものもなく録画しておいたのを見てみる事にした。 …ずいぶんたまったな。 容量は十分のHDDだが,見ないものを取っておいてもしかたがない。 「おい,この嵐のヤツはまだ取っとかんばとか?」 と三女に聞く。 「うん。」 「いつまで取っとくとか。嵐ばっかりたまってさ。お前は朝からもDVDば見よったやっか。」 「いいたい。お父さんのほうがいっぱい取っとるたい。」 ちょっとカチンと来た。 「だけん消そうってしよっとやろうが。お前んとは嵐ばっかりぞ。何とかのいっちょ覚えのごと…。お父ちゃんのとはみんなで楽しむものたい。『黒田康作』やったってお母ちゃんが見逃さんようにとっとるとやろうが。」 「自分の見たかとだけ撮って,私の見たかとは撮ったらいけんとね。」 火に油を注ぐヤツだ…。 「あぁ,これはな,お父ちゃんが便利やろうって思うて買うたもんや。お前のためじゃない。嵐ばっかり見やがって,嵐の顔ば見るとも嫌になる。」 「嵐ばっかりじゃないもん,嵐にしたって我慢しとるともあるし。」 いったん手を止めて,こらえてみた。 いったんは収まりそうになった…のだ。それなのにあいつは…。 部活動に行く用意をしながら,ドン!ドン!と物を置いたり,戸を開け閉めした りする。 「お前,何様のつもりか!」 「誰のせいでこげんなったとさ!」 「お前のせいじゃ!」 怒りが頂点に達した私は,手が出た。 A子が止めようとしたので,今度は足が出た。 三女の太ももあたりに当たって,三女は倒れた。 「お父ちゃん,ダメって!手は出さんで!!」 「言うてもわからんとって!」 三女は泣き出した。 「わからんさ。何であたしだけダメとさ。」 「『ダメ』とか一言も言うとらんやろうが。」 と言いつつゴミ箱を投げつける…。 「記憶に残るけんやめてって。」 と,A子は必死に止めに入る。 「このバカたれが…!」 とって返して,三女の補助バッグを庭に投げ捨てた。 「さっさと出て行け!」 「わかった。あたしがおらんほうがよかとやったら,もうこげん家,帰って来ん!!」 売り言葉に買い言葉だ。 私は寝室に上がって,横になった。 あとはどうなったのか,よく知らない。 夕方,三女はちゃんと部活から帰ってきた。 三女が沸かした風呂に入って,私は夜の部へと出かけた…。 明日は壱岐行き。日帰りするため,朝が早い。 早めに帰って来ないと…。 三女は新人戦のため,一人残り,試合に出る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011/03/24 10:53:46 PM
コメント(0) | コメントを書く |
|