Who is “JIRO”?

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• The 新年会

  今日は毎週土曜日の「夜の部」の新年会である。毎年恒例なのだが，今年は例年よりも開催が遅くなった。例年ならばもう少し早い時期なので，本当に「打ち初め」になることが多い。今年はすでに「夜の部」も一昨日一度あった。こんな事は珍しい。今日は成人の日だが，ふと「どうして第２月曜日を成人の日にしたのだろう」と思った。昨日，Ａ子は教え子の成人祝賀会に行った。そう，翌日が休みだから昨日のほうが集まりやすいのである。実際，昨日の日曜日に成人式をしてしまった自治体も少なくない。遠方からそのために帰ってくる若者たちのことを思えば，それもまた親心である。それならばいっそ第２日曜日を成人の日にすれば良かったのに…。そして，毎年翌日の月曜日を振替休日にするのである。そしたら，毎年新成人たちは心おきなく酒を酌み交わすことができる。よぐね？昨日，「新年会用」と「次回から用」の２つの対戦表を作った。私は最後少し星を挙げたので，一番近い人で２子局４目の逆コミである。点数制では白がコミを出すこともあるので，手割りが細かい。その分，実力の差にかなり近い手割りとなる。今日は新年会ということで，今日だけの成績で賞品が出る。がんばらねば…先日も触れたように，幹事の方が花屋さんなので，おそらく賞品はシクラメンである。奥様連が喜ぶので何よりである。そのあと，夕方からは宴会となる。一通り飲んで酔いが回ると，また碁盤を出してきたりする…。そのときはもう，しっちゃかめっちゃかの碁で手割りもいい加減，碁の強さと酒の強さで勝負が決まるそれはそれで，また楽しい。今年は（昨年はと書くべきか…）新顔が３人入った。そして，１人来なくなった。対戦表は常に１５人分作っている。来るか来ないかはその人の都合次第なので，まったく来なければ０勝０敗となるだけである。ここ数年の間にもしだいにメンバーが入れ替わってきた。そして，来なくなった人の名前が消えていった。私のＰＣにはその記録が残っている。今日は何もかも忘れて，楽しもう…。いつもはなかなか来れない人も今日だけは来るはずである。帰ってくるのは，何時になるだろう？あまり遅くはならないだろうが，ブログを書くほどの余裕はないだろう。成績はまた，明日報告ということで。行ってきます

  2008/01/14

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• 打ち初め

  いよいよ本格的に新年を迎えたという感じである。本日から子ども囲碁教室再開である。新年の挨拶のあと，打ち初め。インターネットではすでに数局打った。新年最初の碁はジゴであった…。でも，石を持っての対局というのはまったく雰囲気が違う。実際，私としてはナマでの対局のほうが読み違いが少ないという気がする。エース登場。どういうわけか，彼はニギリをよく当てる。私の白番。隅から捻り合いが始まり，ゴリゴリゴリゴリ…。黒の薄みをついてキリを入れる。一眼作って，黒陣の中に突入…。このままじゃマズイということで，黒も白陣に打ち込む。これから，ヨセ勝負にはいるかというところ…黒の読み違いがあって，大石がトン死。「負けましたぁ。」新年，ナマ碁第１局は一番勝ちたい相手に勝った。ヨ～シッ検討してみると，死んだ黒石には生き筋があった。エースくんも悔しそう…。「じゃ，打ち直そうか」「はい」彼は，もう自分のほうが強いという思いがあるはずだ。白番で勝ってなんぼと思っているに違いない。黒番のときは，私は模様を張る。厚い碁が好きである。途中でオヤジ（私の父親も講師としてきている）が「さっきんとはどうやった？」と結果を聞きに来た。「お年玉をもらったよ。」と私が言うと，エースくんも苦笑。黒の厚みに近い白石が動き出した…。カチン横着は許さん…と思ったのがマズかった。強引に封鎖しにいって破られ，逆襲を喰うハメに。それでも…隅の石に生きはある？…なかった。「あれ～？渡れるって思ってた。これはないね。」と１局目よりも早い時間で投了。アッという間の彼との２局。楽しかった。「仲良く引き分けということにしとこうか」「はい」「ありがとうございました」「ありがとうございましたぁ」さて，次の楽しみは高校ラグビーである。民放では地元の高校が出る第２試合しか中継がない。やはり，見るからには準決勝２試合とも見たい。ＣＡＴＶでは見ることができる。第１試合はＡシード同士，東福岡vs桐蔭学園。田舎者の私は当然九州勢の一角，東福岡応援である。試合開始早々，５分と経たないうちに０－１０。えっ！東福岡ぁ，がんばれよぉ。逆襲開始。ジリッジリッと追い上げる。前半終了間際トライ。ついに逆転。１２－１０。後半は一方的な展開になった。これが若さなのだろう。終わってみれば，２９－１０。九州勢決勝進出決定。第２試合はノーシードvsＡシード，長崎北陽台vs伏見工業。いままでの試合を見てみると，似たタイプのチームのようだ。前半３分伏見工業トライ＆ゴール。０－７。オイオイ，頼むぞぉ。前半６分北陽台ＰＧ成功！　３－７。息詰まる攻防。前半26分北陽台モールからトライ８－７。逆転して前半終了。後半一進一退…。後半17分伏見工業トライ＆ゴール逆転。８－１４。残り時間が少なくなってくる…。伏見工業の攻勢が続く…。後半28分伏見工業ＰＧ成功。８－１７。これは重い…。試合終了！８－１７。ざんね～ん九州勢同士の決勝戦はお預けになったか…。楽しみも半減…。しかし，我らが北陽台フィフティーンはねばり強かった。健闘を讃えようあと残るは…夜の部ですね。「夜の部」成績２勝０敗。きっと、エース君との朝の対局で気分が良かったので、よく手が見えたのでしょう…。棋力向上も菅原道真公にお願いしておけば良かったかな？？

  2008/01/05

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• 久しぶりに。。。

  今日は朝から囲碁教室。昼から歯医者であった。囲碁教室。エースは来なかったが，次の世代を担う小学校６年生を相手に碁を打った。しかし，エースくんと比べるとどうしても力不足で，３子局でも碁にならない。並べ直して指導をすれば，理解はできる。この子は昨年の小学生の部県代表になったのだが，家の都合で全国大会に行かなかった。それ以降，ちょっと伸び悩んでいるように見える。少しずつ力をつけてくれることを願う。先週，エースくんと打つ前に打っていたのも６年生だった。その子は父親が私と余り棋力が変わらないようなので，「お父さんとの手合いはどのくらい？」と聞くと，「互先でコミ３０目。」との答え。コミ３０目かぁ。そんな打ち方したことない。どう打てばいいんだろう？？と思いながら，「じゃ，それでやってみよう。」打っていくが…ちっとも攻めてこない。私はだいたい大模様の碁である。武宮流大好きなのだ…。置かせているときは，なかなか模様は張れないが，互先なら当然こうなる。これまでの最高記録は置かせの４子局で大模様を張って勝ったことがある。どうでもいいことだが…。こちらが大風呂敷を広げているのに，まったく打ち込まない。戦いを避けているようだ。ならば，こちらもそのままヨセていくだけ…。「コミ３０目」見当がつかないので，滅多にしない目算をする…。普段の勝負は肌で感じる。だいたい勝ってるか負けてるか，そのときの雰囲気でわかる。自分で言うのも何だが，これがなかなか正確だ。もちろん目数までは勘定してないのだが…。私は数えようが，数えまいが，精一杯打つだけだと思っている。だから，ちょっと足りないと思うときは，慎重に，丁寧に，先手後手に気をつけながら，間違えないようにヨセる。明らかに足りないときは投了前に一勝負かける…。成功すれば逆転，失敗すれば投了。それでいいでしょう？？う～ん…４０目差は固い。それでも打ち込む様子なし。「３０目圏内」と思ってるのかな？？そのままどんどん寄せて，ゴール。結果６３目。「思ったより差が大きかったろ？」「うん」とうなずく。「もっと攻めなきゃ。コミを当てにしたら意味ないよ。」検討は父親に任せた。今日，その子に声をかけようとしたら，ソソッと逃げるそぶり…。強くなりたくないヤツはそれでいい。歯医者。また，教え子チャンが私の担当になった。「先生，どうしてヒゲはやしているんですか？」「気分転換かな…。」答えながら，仕事休んでるって言ってなかったなぁ…，と思っていた。口の中を見てもらいながら，しゃべりにくいし…。。。結局，余り話さないまま終わってしまった。「ありがとう。」向こうもペコっと会釈する。でも，もう仕事が板についてるなぁ。よその子の成長は早い。もう２３だ。家に帰って，久しぶりにインターネット囲碁を打った。ＷＷＧｏがわがホームグラウンドである。あちこち顔を出してみたが，打ち慣れたところが一番いい。今日は１勝２敗。どれもいい碁だった。勝ち碁と思ったものを２つ落としてしまったのはもったいなかったが，見えるようになってきたという実感がもてた。「見える」というのは「手がある！」というひらめきに近いモノで，見えないときはまったく見えない。調子が悪いときには，いくら打っても，たとえ勝負に勝っていても不完全燃焼に終わる。成績はいまひとつだったが，内容には満足である。夜の部が楽しみになった。さて，そうしてもう夕方である。今週もいろいろとあった。「怒り大爆発」が一番大きかったな。おととい飲みに行ったのも，久しぶりだった。二日酔いはきつかったが，子どもたちの通知表もまずまずだったし，いい週末になった。来週はいよいよ年末だ。囲碁教室も学校が冬休みに入ったので，次回は２７日(木)である。２８日には，もう一つ教え子との忘年会が入っている。こちらの連中は，私が仕事を休んでいることはもう承知している。それはそれで，「先生，大丈夫ですか？」なんて聞かれてしまう始末で，心配をかけている。困ったもんだ。私は…いまのところ大丈夫である。さて，そろそろ夜の部に向かう用意をしよう…。

  2007/12/22

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• 久々に…

  今日は囲碁教室だった。久々にエースがやって来た。彼はちょっと遅れてやって来たので，私は他の子と対局していた。主宰者の先生から「終わったら，彼とお願いします」とご指名があったので，ついつい「早く終わらせねば…」などと，対局中の子にはとんだ失礼なことを思いながら，ウキウキ気分であった。握って，白番。なんだか白番が多いなと思いながらも対局開始。彼はだいたい地に辛い碁なのだが，白番の私が地に走ったためか，彼は珍しく中国流から大模様を張ってきた。これはこれは…黒地の中で生きるしかないな…。打ち込み，シノギ…イヤなのよねぇ，この展開。でも，彼も棋風からいって，この展開は余り慣れてないはず。向こうは向こうでどの白石かを必ず殺さないと地ではもう追いつかない。…とにかく黒模様の中で生きた。その代わり，周囲の白石がひとつ目ができにくい形になってしまった。もういっちょ，これをシノいでしまえば…，勝ちだ。目を作るふりをしながら，周囲の黒の目を脅かす。「シノげる…！」と，思った瞬間だった。黒の目をつぶして，攻め合い勝ちのつもりが，目が潰れない！読み違えていた。かくして，黒の石はすべて生き，白の大石がひとつ死んだ…。投了。でも，楽しかった。きっと，彼も楽しんでくれたに違いない。また，次にリベンジだ。彼は間違いなく，県を代表するアマか，もしくはプロになる。間違いなく，私を越えていく。その間に私も伸びなければ…最近は，とにかく彼と打つのを楽しみにしている。まぁ，迷惑をかけない程度に…。帰って，昼食のあとはメールチェック，ブログチェックなどしていると，ネット碁のマナーに頭に来たとのブログ発見。よくあるんだよなぁ。ネットの匿名性のせいで，失礼なことを平気でやってのける輩が…。だいたい級上位者か低段者。決まってるんですよね。自分も弱いくせに，それより弱い人をバカにする…。自分も通ってきた道なのにね。やっぱり，碁は顔と顔を合わせてやるのがいい。ピンと張りつめた空気の中に石音が響くのが理想だ。相手との呼吸もある。ネット碁では伝わらない，気持ちの駆け引きや連帯感がある。そう「手談」だ。もちろん，クリックミスもない。でも，中にはネットでしか対局できない人もいる。藤原佐為のような…。違うか。碁会所が近くにないとか，碁打ちの知り合いがいないとか…。ネット碁は気楽に打てて金もかからない代わりに，頭に来ることがあってもなかなかぶつける場所がない。マナーの悪い人とは二度と打たないことが賢明だ。もう，夕方だ。「夜の部」の時間が迫る。先週は２勝１敗だった…。今日はどうかな？？夕食が済んだら…「夜の部」へと旅立つのでした…。今日は１勝１敗でした…。チャンチャン。

  2007/12/15

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• 寝なかったぞ！　Part.２

  今日は，ちょっと忙しい「勤労感謝の日」だった。普段，「勤労」してないので，その分働いたと考えよう…。今日は，県の「ジュニア囲碁大会」だった。県内２４教室からの参加だったそうである。長崎県外の人にはわかりにくいかもしれないが，北は平戸・北松から南は島原・加津佐まで，それが長崎市内に一堂に会したのである。スゴイ規模だ。それも無差別級（オール互先）の「選手権戦」から，超初心者の「９路盤でとにかくたくさん打つ部門」まで，高校生以下なら誰でも参加可能な幅広い囲碁大会であった。前もって，審判員の手伝いを頼まれていたので，少々疲れていたのを押して「超初心者」の娘とともに参加……疲れた。私が担当したのは，「11～13級クラス」ハンデあり部門（３１人）だったが，準備の段階での組み合わせの手違いがあって，急遽組み合わせの変更をしたり，最後は成績順に組み合わせを作って打たせたり…，弁当配布，参加賞配布，成績つけ＆報告…。まぁ，参加者総数200人以上（正確には不明）だったので，それぞれの部門がまさしくてんやわんやで，審判員はみんな疲労困憊。何とか無事にやり遂げたってところであった。我が子の対戦なんて，見に行く暇なし！結局我が子は，昨夜の特訓であまりのやる気のなさに怒鳴りつけたためか，３勝６敗。まぁ，こんなもんでしょう。ちったぁ悔しがってくれれば強くなるんだけどなぁ…。さほど，精神的ダメージを受けた様子なし。「悔しくないわけはないよ。」と口では言うものの，あんまり成長に期待できませんな。ついでになるが，わが囲碁教室のエースくんは無事「選手権戦」での優勝を果たした。こちらも当然見に行くヒマはなかったが，決勝は超有名私立進学校の高校生が相手であった。しかし，それも見事に跳ね返しての優勝。「おめでとう。」と手を差し出すと，彼はいつものようにニタッと笑いながら握り返した。この前も書いたが，彼は中学２年生。これからがますます楽しみである。その大会のあと，２日ほど前に急にお誘いを受けた，とある音楽教室の発表会に行ってきた。囲碁大会の会場から歩いていける距離だったことと，囲碁大会が終わる時間と音楽教室発表会が始まる時間の差が適当に空いていたことなどから，「行ってみよう」ということにしていた。囲碁大会に連れて行った我が子もピアノを習っている。別の音楽教室の発表会を見てみるのも面白いのではないか，何か刺激を受けるのではないか…。それもむなしい期待であった…。発表会は，私にとっては今までに見たことのない趣向を凝らしたもので，それこそ我が娘たちの発表会とは似て非なるものであった。結構，面白く，楽しめた。ところが，我が娘は発表ごとに手拍子をしたり，拍手をしたりはするものの，「暑い…」「眠い…」「早く出よう…」なんじゃこいつは…！これも私とＡ子の躾の賜。自分が反省するしかない。そうして，今日は朝９時に家を出て，夜７時半過ぎに家に帰った。今日一日，昼寝をすることもなく，よくがんばったと，自分をほめておこう。これもきっとリハビリに役立つことだろう。明日はまた，いつもの囲碁教室である。２日連続になるが，会場として使っている公民館の都合で来週はお休みになるそうである。さて，明日は彼と打つだろうか？「壁」になることはできるかな？彼にはただいま４連勝中（互先なので黒番も白番もあり）である。

  2007/11/23

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• 囲碁教室にて…

  土曜日といえば，「囲碁の日」。…なんだか，決まり文句になってきた。それにしても今週はすっかり囲碁漬けになってしまった。結局，名人戦七番勝負は張栩碁聖が４勝３敗で高尾紳路名人・本因坊を下し，名人のタイトルを奪い返した。天元戦五番勝負はタイトルホルダーの中では最も若い河野臨天元が挑戦者山下敬吾棋聖・王座を倒して１勝１敗とタイに戻した。こちらはまだまだこれからの勝負だ。山下敬吾にしても河野臨に一昨年天元位を奪われ，昨年は挑戦者として挑み敗れている。五番勝負で３連敗するわけにはいくまい。さてさて，今日は朝からいつもの囲碁教室。ところが子ども会の行事等と重なったらしく，参加者が少ない。さて，どうしたものかと思っていたところへ，中学生県代表にして，先日の某大会では大人に混じって県大会で５位入賞を果たした，この囲碁教室のエースが現れた。彼の相手をするのは，この教室の講師陣（要するに大人）でも３名しかいない。その中でも最も勝率がいいのが何を隠そう，この私である。（ちょっと自慢。）「じゃ，打とうか。」ということになって，碁盤を挟んで座りながら，「週刊碁」の今週号を渡す。「高尾逆王手！」の号である。彼にとってはなによりのプレゼントである。中学校２年生であるが，最近は本当の勉強に追われて，碁勉強はほとんどできてないという。「昨日の名人戦の結果は知っとっと？」と聞くと「いや…」というものだから，簡単に話をした。「棋譜は来週号に載るやろうけん，楽しみにしとかんね。」握って，こちらの白番。彼にあと何回勝てるかわからない。白番となればなおさらだ…。少々，ワクワクしながら石を並べる。白番なので，地を稼ぐ打ち方で進めていく。黒はまだ安定していない白石に攻撃を仕掛けてくる。一つしのぎ，二つしのぎ…。だんだん黒が厚くなる。最後のひとつの大石。これをシノギきってしまえば，なんとかなる…。そのための「地をとる作戦」なんだから。でも，自慢じゃないがシノギはヘタである。生きていたつもりの石がトン死することもある。しかし，ここは慎重に…黒の模様の中で生きを図る。彼もあちらこちらで修行して破壊力に磨きをかけている。なかなか目を持たせてくれない。昨日の名人戦を思い出す。プロなんかこんな石，簡単に生きてしまうんだろうな…。じっと考えた末に，数子を捨てて本体の生き筋を見つけた。ホッ…。あとはヨセ勝負である。お互いにがんばって，地合はどちらへも動かない。周囲からも声がかかる。「どっちがいいの？」「いやぁ，がんばるのみで，もう計算とかできてないですよ…。足りてるように祈りながら打ってます。」彼も薄笑いを浮かべている。計算できてるの？？…作って，黒４０目，白３７目。コミが６目半あるので，白の３目半勝ち。やりぃ…負けてもいいが，できるだけ長く「壁」であり続けたい。彼も「勝って当たり前」と思えばこそ，負けた悔しさが増すに違いない。先週はインターネットで見つけた２０年前の棋譜「梅沢由香里１４歳vs加藤正夫名人（当時）」を渡した。「梅沢由香里がプロ入りするきっかけになった碁だって。１４歳だからいまのキミといっしょ。当時名人だった加藤正夫に３子。さすがにいまのキミより強いみたいだったよ。」と言って渡すと，彼はすぐに空いた碁盤で並べ始めた。どうなのかな。強くなりたい気持ちはもちろんあるけど，プロを目指すのかな…？２００４年に引退した白江治彦八段は，中学生になってから囲碁を覚えたという。中学生で始めてプロになるというのは，相当に上達が早くなければ無理である。その点，彼はプロの世界に手の届く距離にいることは間違いない。ただし，その厳しい世界に入って勝ち上がっていくだけの根性と努力，そして才能が備わっているのかどうか。いまの私には判断できない。彼の親も簡単には賛成しないだろう。彼自身は…？彼は同じ中学の囲碁友達とともに，院生経験者のトップアマ永代和盛さんの教室にも足を運んでいた。地元に住む関西棋院棋士高原周二九段のもとにも足を運び，勉強しているようだ。プロの世界のことも，すでにだいぶ耳にしていることだろう。私は囲碁教室でのただの碁打ち仲間であって，もうすでに指導者とは言えない立場になってしまった。「簡単には負けないぞ。」それだけである。ただ，無責任に言わせてもらえば，彼には自分が本当に胸に描いている夢を一心に追いかけてもらいたい。中学２年生で，すでにここまでの棋力を持つ彼をうらやましく，とてもまぶしい存在として感じている。さて，次にまた勝つ機会は訪れるだろうか…。

  2007/11/10

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• 張栩碁聖，名人位奪還！

  昨日の疲れもあって，今日はのんびりと名人戦最終局観戦に没頭することにした。ここまで，高尾紳路名人３勝，張栩碁聖（挑戦者）３勝と互角の星。この一局で名人位の行方が決まる。張栩にしてみると，３勝１敗からの２連敗。嫌な気分もかすめたのではないだろうか。高尾は験を担ぎ，お馴染みとなった「米百俵」のネクタイで最終局での初防衛を期す。朝９時からの衛星放送中継を見，そのあとはasahi.comのネット中継を見，そしてまた夕方４時からの衛星放送を見た。今回はちょうどうまく中継中の終局となった。黒番張栩碁聖の２目半勝ち。２目半というのは，碁盤のマス目２つと半分の面積の差だった，ということだ。もっとも，半目というのは必ず勝負が決まるようにしているだけのことだ。途中，左上隅の黒の大石がコウの末，ぶち抜かれてしまったときには，さすがにこれで終わった「高尾の防衛だ」と思ったが，張栩はそこからよく数え，持ち直した。最後はプロでは逆転のあり得ない差という，２目半。見応えのある最終局だった。高尾もまた今後は「本因坊秀紳」として，また，面白い戦いを披露してくれるだろう。プロの碁では，やはり，一手一手に妥協のない厳しさを感じる。プロの世界では大きなミスをしない限り，勝負は必ず細かくなるものなのだそうだ。依田紀基九段は，「１目半」勝つのが一番理想的な勝ち方だという。これもまた，勝負の厳しさを表した言葉だろう。我々アマチュアにしても，自分の理想を追い求めて精進しているのであるが，プロのそれとは比較にならない。一手にかける重みが違うのだ。かつて，若き日の超治勲（現：十段）は，「負ければ，僕には絶望しかない。」と言った。中学生の頃，私が参加した全国少年少女囲碁大会での挨拶では，あんなに笑わせてくれた話し上手が言った言葉だ。勝負に懸ける意気込みのすさまじさを感じる。だからこそ，２０代３０代の四天王と呼ばれる強者たち（山下敬吾，張栩，高尾紳路，羽根直樹）が台頭する中にあっても，現役のタイトルホルダーとして君臨しているのだ。囲碁はルールが５つしかない。ルールが少ないということは，裏を返せば，打つ人の選択の幅が大きいことを表している。基本的にどこに打とうが自由なのだ。好みによっても最善の一手は違ってくる。また，半目勝っても，百目勝ってもその価値は変わらない。たった１個の○だ。だから，敗色濃厚の時は逆転のための一手を考える。それは，賭けにも似ている。それでもダメなら，自分の負けを認めるしかない。投了。碁を打つようになって，早30年。年数の割には上達していないように思う。オヤジのお付き合いで，イヤイヤながら始めた影響だろう。それでも，碁は私の思考回路にも大きな影響を与えてくれた。この局面でどう行動するのが事態を打開するのに最も適した方法なのか。そのような考え方をしてしまう。こういう方法も，ああいう方法もある…。ときにはある程度の犠牲もやむを得ない。いろいろな可能性やリスクの中から，ベストの一手を選ぶのだ…。自分なりの最善の一手を追い求めて，人々は今日も碁を打っている。

  2007/11/09

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• 

  ちょっとお疲れ…

  今日は，名人戦の対局開始をＢＳで見た後，朝から職場に提出する書類を持って，職場の近くの郵便局まで行ってきた。急ぎの書類だったので，「今日着きますか？」と聞いたら「明日になりますね。」…ほんの５分で行けるところなのに…。民営化しても特別早くはならんわな。自分で持って行けば早いが，進んで行こうとは思わない。すんなり帰れるとも思えない。病気が悪化すると意味がない。「分かりました。」まぁ，急ぐ書類といっても，あちらから届いたのが昨日だからね。明日届けば十分でしょ。しかし，発病の一因とも思われるのがこの通勤距離で，昼前には家に帰ってきたものの，その走行距離ぐるっと100km超！これを毎日走ってたんだからね…。また，その生活がいずれ戻ってくるってわけか…。きついけど，それが社会復帰ってヤツだ。やるっきゃない…。今日のところは，時間に縛られることもなく，のんびりとドライブ。もちろん，本物の“R35”と“PURE LOVE”を聴きながら…。家に着いたら，さすがに疲れが…。でも，そんなことは言っていられない。今日は名人戦の最終決戦と，天元戦の第二局が行われている。見なければ！１日で２つのタイトル戦が見られるなんて，実際「初体験」。いままでもあったんだろうが，こんなふうに（といっても，読んでる方には見えませんね。写真を載せたことがないので…うまくいくかな？ こんな感じです。）画面を並べてみたことはない。１日で１局打ち終わる天元戦と１局２日制の名人戦。やっぱり進行の早さも違う。当たり前か。両方のライブ中継を見ながら，囲碁ソフトに棋譜をとる。結構忙しい。その合間にこの日記を書いている。疲れている割にはがんばっている。好きなことだからねぇ…。たとえ，途中で寝てしまっても，インターネットは起きている。遅れた分追いかければいいだけである。でも，眠る気にならない。やはり，これがライブの良さだろう。「ナマで見たい！」せっかく（？），第六局を見逃したのだ。名人位の行方をナマで見届けたい。今日はどうしても名人戦中心になってしまう。河野＆山下くん。許してね。でも進行は天元戦のほうが早い。悩ましいなぁ…。天元戦，山下が右下でコウを仕掛けた！白は命懸けだ。どういうフリカワリになるんだろう。こっちも目が離せないぞ…。…でも，このデカさは白からコウ材がないよね。…やっぱり，一発でコウ解消。これで，流れは黒じゃないかな？…なんじゃ？これは河野の必殺技，ノーガードのケンカってヤツじゃないの？どっちかが潰れるんじゃない？おいおい，名人戦が見れないじゃないか。名人戦は白78手目で高尾が長考に沈んでいる…。勝負所だ。でも，封じ手まではまだ１時間もある。このまま進まないってことはないだろう。ここは，天元戦を見るしかない。おぉ，進んでる。なるほど。白130まで右下を噛み取ったんだな。まだ利き味は，結構残ってる。勝負の優劣はよく分からんぞ。黒131からまた山下の逆襲だ。白136で右下を取りきったな。てことは，黒が先に中央に手を戻さないと，白優勢だ。と思ったら，黒141！何と中央の大石狙いか？？そんなところにもまだ手が残ってたか。見てなかった…。さすがにプロは狙いがでかい。名人戦も動いたぞ。白78。よく分からないときは「手を抜く」ってヤツかな？天元戦黒147。中央を打つより，こっちのほうが味がいいか。なるほど。でも，右辺はそのままでいいの？？いつでも破れちゃうよ。名人戦白80。また，封じ手前に難しい局面になってきました。この状態なら，封じ手の時間まで待つかもしれない。打たないほうが，相手に考えさせないもんね。張栩，もう打つな！・・・・・あぁ，打っちゃった。難しいところで，封じ手になることだけは間違いないな。この様子は封じ手をとったほうが有利じゃないかな？？なに？天元戦は黒の目が無くなってる。左上の黒の大石，トン死か？黒161…なるほど，そこで目がある訳ね。でも損してるよな。後手だからね。てなところで，本日はここまでといたしましょう。興味のある方は，↓↓↓ をご覧ください。名人戦　http://www.asahi.com/igo/kifu32/s071108.html天元戦　http://www.chunichi.co.jp/igo-shogi/tengen33/あ～ぁ，もう，夕方だよ。早い一日だった。さすがに，プロは攻めもシノギもすごい！

  2007/11/08

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• 囲碁名人戦七番勝負，３勝３敗。最終決戦へ。

  昨夜（３日）の夜の碁会では，ちょっと悲しいことがあった。高尾紳路（たかお・しんじ）名人vs挑戦者張栩（ちょう・う）碁聖の「囲碁名人戦第６局」情報…すっかり忘れていた。病気のせいだよね。楽しみにしてることまで忘れるんだから…。今日（４日），インターネットで棋譜を見て並べてみた。やっぱりプロはすごいなぁ。ここまで，張挑戦者の３勝２敗。正直，第４局までで３勝１敗となったときから張が一気に行くと思っていた。でも，高尾の驚異的な粘り。それも，高尾紳路名人は黒番と白番の勝率が圧倒的に黒番に偏っている。一方の張栩碁聖は，どちらでもコンスタントに勝っている。今年一番打てている棋士だ。だからこそ，「この第６局で終わりだな。」と思っていた。「絶対ナマで見なくちゃ！」それを忘れるなんて…。（絶句）でも，もしかすると神様は私に決戦を見るチャンスを残してくれたのかもしれない。いい方に解釈しておこう。ファンの方はご存知の通り，結果は高尾名人の白番半目勝ち。まさに神がかりである。タイトルの行方は第７局に持ち越された。もし，高尾紳路名人が勝てば「新・七番勝負の鬼」と言われることだろう。なにしろ，これまで七番勝負を一回も負けてないのだから。本因坊，名人と初リーグ入りにして即挑戦者，そしてタイトル奪取。あっという間の高尾名人本因坊の誕生だった。そして今年，本因坊３連覇。本因坊秀紳を名乗ることとなった。名人位も防衛すれば，まさしく「新・七番勝負の鬼」の名にふさわしい。一方，張栩碁聖が勝てば，名人位即奪還，張栩強し。本因坊，名人と高尾に奪われており，なんとしても奪還したいという思いが伝わってきている。このタイトなスケジュールの中での，その驚異的な勝率に誰もが脱帽することだろう。今回の名人戦はその対局の進行の早さも話題を呼んでいる。第６局に至っては「一日目で終わるのではないか」と言われたほどだ。なんと言っても張の決断が早い。世界戦の標準的な持ち時間３時間に体を合わせているのだろうと言われている。間違いなく日本の（台湾出身だけど…日本棋院＆小林一家の一員だからいいでしょう。）エースだ。第３２期囲碁名人戦七番勝負第七局。１１月７，８日（水，木）いよいよ最終局だ。握りでどちらが黒番を引き当てるかということも勝負を左右するかもしれない。こんどこそ，絶対ナマで見るぞ

  2007/11/04

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• 謝依旻（しぇい・いみん）17歳，恐るべし！

  世の中は常に変化している。囲碁界もまた例外ではない。囲碁界では男女の実力差が縮まってきているように思う。そのうちに棋聖，名人，本因坊の三大リーグ戦に女流棋士の名が刻まれる日が来るかもしれない。謝依旻三段が矢代久美子女流本因坊を３連勝で下し，タイトルを奪取した。半目勝ち2つに，終盤での矢代女流本因坊の見落としによる勝ち１つと内容こそ苦しいものだった。しかし，昨年の女流最強位に続いての２つめのタイトル獲得となり，その底力を十分に見せつけてくれた。しかも，まだ17歳という若さである。20日にも書いたが，いま小中学生の囲碁人口は増加している。大学では正式に講義に取り入れているところもある。裾野が広がれば，山の頂はさらに高くなる。国際棋戦では，いまは韓国の独壇場である。その牙城を崩すのはやはり日本であってほしい。愛好者としては大いに楽しみであり，その行く末に希望を感じるのである。ただし，謝三段は台湾の出身なので「ヒカルの碁」との縁は薄いと思うが…。先日（21日）のＮＨＫ杯トーナメントの２回戦では，謝三段は同じく台湾出身の実力者王立誠九段を相手に見事な攻めを見せ，大健闘してくれた。今回は敗れたものの，囲碁界はいま，女流棋士が男性棋士に勝っても何の不思議もない時代になっている。男性棋士の中にあっても強いと思う女流棋士は…，小林泉美六段，青木喜久代八段，いま勢いのある鈴木歩四段，人気と実力を兼ね備えた梅沢由香里女流棋聖，知念かおり四段，万波佳奈四段。関西棋院では吉田美香八段に小西和子八段と名前を挙げるときりがない。リーグ入りとなると，さすがにまだまだ道は険しいだろう。しかし，確実にその日は近づいていると感じている。そして，それらの女流棋士の中にあって，謝新女流本因坊はその若さと実力から，三大リーグ入りを果たす第一候補といえるのではないだろうか。謝依旻17歳。これからも小林泉美六段の持つ数々の女流最年少記録を打ち破っていくことだろう。今後の活躍を期待しつつ，注目していきたい。

  2007/10/24

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• Go! Go! 囲碁

  土曜日。毎週土曜日は私にとって，囲碁の日である。朝10時，一番下の子を連れて，近所の公民館へと向かう。地域の小中学生が40人ほど集まって来る。私は指導のお手伝いだ。数年前に週刊少年ジャンプに掲載された「ヒカルの碁」がヒットし，少年少女の囲碁人口が急増した。私は中学生のときに全国大会に出場したことがあるが，よくあのレベルで東京まで行けたものだ。いまのレベルは全く違う。その後，腕を上げた現在の私のレベルでないと少年少女囲碁大会の全国大会出場はかなわない。いや，私の腕でもどうか…。幸い今年は私たちの教室から中学生が１人，全国大会に出場した。他の子の大きな励みになるとともに，目の前の大きな目標になっている。子どもの成長は早い。子どもの成長には及ばないが，その勢いに私もついて行きたい。「キミが強くなる間に，オレも強くなろうと思う。」負けてもいいが，できるだけ長い間「壁」であり続けたい。そのことが，子どもたちの成長のバネになるはずだから。夜もまた囲碁である。少し離れた，昔から世話になっている公民館に，オヤジとともに向かう。そこにはまたその地域のオッサンたち（ジイさんと言った方がいいだろうか）が10人前後集まってくる。そこでは私が一番若く，一番強い。もちろん，私を倒しにやってくる人もいる。が，簡単には負けない。負けてもいいが，やはり「壁」であり続けたい。それは，自分の成長のために。ハンデをつけるので，たとえ自分より弱い相手であっても，真剣に打たないと勝つことは難しい。勉強した技を実戦で身につけるために，また努力する。まだまだ磨けるはずだ。もっと早く気がつけばよかった…。でも，いまからでも強くなる。我が子のより高い目標となるために…。

  2007/10/20

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