土曜日は,やっぱり囲碁の日。
ペーロンの練習は休ませてもらったが,囲碁教室にはしっかり行くことにした。残念ながら参加者は少なかった。初級,中級の子たちと13路盤で打った。まだ,手筋とか定石とかよくわかっていない。「こういうときには,こういくほうがいいんだよ。」と言って並べて見せても,納得できない様子。…難しい。結局,こういう基本的な考え方をうまく伝えることができなかったから,我が子たちは碁の方には来なかったのだ。全国大会代表組では,ケンくんだけが来ていた。強いオジさんが相手をして打っていた。…正直,自分も久しぶりに打ってみたかったが…。黒番でケンくんが勝った。強くなってる。よしよし…。昼過ぎて,家でネット碁を打った。なぜかネット碁ではなかなか勝てない。自分が下手だからと言ってしまえばそれまでなんだけど,実際の対局とちょっと違う。ミスクリックするわけでもなくて…なんだろう。石を持って打つほうが自分に合っているということか…。向こう先で打った相手とチャットで会話した。打ちながら,だけど。始め,相手は世界中のどこの人かわからないので,私は「hi」と挨拶した。すると,「onegai shimasu.」と返事がきたので,改めて,「よろしくお願いします。」と日本語で打った。すると…。「願」とメッセージがきたので,「なんだ??」と思ってみていると,「sumimasen, watashi wa sukoshi nihongo hanasemasu 願=?」そう,相手は日本人ではなかった。「yorosiku onegaisimasu,」「hai. demo, kono kanji wa 願 nan desu ka?」漢字が表示されるパソコンで打っているというところがすごいじゃないか。「願 ha negau desu. What country do you live in?」「italy」「Your Japanese is very well.」「i only know basic things :) nihongo wa muzukashii desu xD」謙遜しちゃって。うまいじゃないの。「anata wa nansai desu ka?」「43.」はい。私は43才のオッサンです。「Are you?」「18」ひょっへぇ…。うちの長女と一緒じゃん…。「where do you live? tokyou?」「Nagasaki. You know? Are you high-school student?」「yes :) where the atom bomb fell :(」「Yes.」「i've been to tokyou with school. nihon wa suki desu」「You know very well about Japan and igo.」「Japan is different from europe but very interesting.」そうこうしているうちに,碁のほうは雲行きが怪しくなり,私は投了した。「I am glad to see you. Thank you.」「me too. arigatou gozaimashita」「Arigatougozaimasita. You are strong.」「thanks」「See you.」私はイタリアについては,あまり知らない。だから,イタリアのどこに住んでいるかも聞かなかった。彼はきっと国際人として活躍するんだろうな。碁もこれだけ強くて,日本語もできるんだから,そのうち,日本に来て働いているかもしれない。夜の部。私に4子のオジさんが来ていた。この人以外はすべて星目。4局目にこのオジさんと打った。押され気味だったけど…最後にオジさんにミスが出て逆転勝ち。オジさんはとても悔しそうだった。笑いながら,「手拍子で打ってしもうた。」と,しきりに自分のミスを後悔していた。世話役の花屋さんに言われた。「今日は先生はだいぶん貯金しましたね。」ここのメンバーの中で私が一番若いのだが,メンバーの中で一番強いこと,教員をやってることから,皆さんは私のことを「先生」と呼ぶ。ちょっと,照れくさいものだ。「はい。おかげさまで,4連勝でした。」ネットでもそう行きたいところなのだが…。帰り道,親父に言った。「アマチュアの碁はさ,所詮,ミスが多い方が負けるんだよね。」対局中,上手だって自分のミスに気づいているのだ。誰でもミスをする。それをいかに少なくするか,そこが勝負だ。それだけ…。