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カテゴリ:読書
「スーパー・エージェント」(ハーラン・コーベン)を読みました。
何年か前新聞代を払ったときに配られた年末の冊子に、面白い本の特集があり、おススメ!とあったもの。 例によって古本で安く入手しました。 主人公マイロン・ボライターは元バスケットボール選手で現在はスポーツ・ エージェント。 女子バスケのスター選手を守らなければならなくなるのだがさて…、てな話なのですが、守るといったって誰から守るのかが分からない。 周囲の人がよく見えたり悪く見えたりする、その判断基準は何かというのは、こういうミステリ小説ではいつもキーになりますが、今回は特に、なるほど~~だからこの設定なのかと唸りました。 アメリカのバスケ人気を日本に当てはめると何なのか、一昔前なら野球?今はサッカー? ん~、私にはどっちも興味がないのでよく分かりませんが、日本ではどちらの競技をプレーする人間も根っこは一緒でしょう。 でももちろんむこうではそうじゃなくて、そういう国では常日頃細かいことで、ああだろうか、って思うのはこうだろうか…と、グルグル互いの立場や思いを想像しあったり、そのことに表面上の折り合いをつけるために「政治的に正しい」という思考が生まれたりしている。。 立場の違う人がそれぞれ認め合って生きていくのは、難しいものだということを感じると同時に、最近の日本人の立場の違う人に対する想像力の欠如のことを考えたりしました。 この小説の最大の魅力は、なんといってもユーモアあふれる軽妙な会話。 いや実際、こういうシャレたやりとりを読むたび思いますが、現実の世界でこんな会話してる人いるわけ? いるならぜひともお話してみたいところ。私なんか会話できる唯一の相手である母が難聴で、一言発するたび、「はぁ?」「え?」「ん?」と、1000分の1くらいに面白さが薄まります。 日々、修行じゃ。 この小説はボライター・シリーズの第5弾だそうで、また1作目から読みたいものが増えてしまいました。 お昼は久しぶりのお弁当。 (鶏もも柚子胡椒焼き、いんげん胡麻和え、南瓜とごぼうの煮物、卵焼き) 昨日はひと月ぶりに、電車に乗って出かけました。 半日外に出るとなると、いつもみたいにオデコをハンカチで拭くフリをして保冷剤で冷やすというわけにはいかないので、どうだべかと思いましたが、 うす曇りで気温も低めだったので助かりました。 それでも家に帰ったら、ドバッと疲れて、今日くらいが限度かも、と思ったのに、最高気温は24度だったらしい。むむむ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.16 14:13:06
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