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カテゴリ:読書
昨日病院の行きかえりの電車で、「おまけのこ」(畠中恵)を読みました。
おなじみの、のほほんワールドです。 物語としてよくできていたのは、私は「こわい」だったと思います。 最後のところ、やっぱりこんなだから孤者異は誰からも受け入れられないのだ、ろうか。 優しい声をかけた一太郎に、果たしてどんな災いがもたらされただろうか。。 「畳紙」は、いつもと違い人間臭く?、オトコマエの屏風のぞきがよかったです。 顔を塗り壁の如く塗りたくるというのは、イマドキのギャル風のメイク(よく分からんけど隈取り没個性のアレ)とか、ちょっと前のヤマンバとかの、内面を見て欲しいという気持ちから異常な化粧をするというのを念頭に置いているのかな~?なんて思いました。 肌が悪くなればなるほど塗らないと外に出られなかったときがあるワタシみたいなんからすると、ふにゃけた話ですが、普通の女の人には分かるんでしょうかね。 第4作になるこの作品では、全体を通して、一太郎の成長の様子が描かれています。 「動く影」ではまだこどもの一太郎は、孤独と我慢の毎日。 元気な子と一緒に遊ぶことの出来るほんの僅かな時間は、かけがえのない財産です。 それが「ありんすこく」や「おまけのこ」での成長ぶりにつながっている様子がよく分かります。 それにしても、鳴家の「きゅわきゅわ」とかいう鳴き声って、かわいいなぁ。 こんな風に日常を見れば、家の軋みや薄暗闇も、全然コワくないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.06.18 18:55:13
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