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カテゴリ:読書
「笑う警官」(佐々木譲)を読みました。
少し前、新聞で警察小説の特集があり、この作者が顔写真入りで大きく取扱われていました。 その中で作者自身が繰り返しこの作品に触れていたのが記憶に残っていたところ、古本でちょうど見つけたので、読んでみることに。 映画になる時期に読めて、お得やんと思って。うー、失敗した。 この人、よく世間を騒がせた事件の裁判を見に行ったり、その感想を新聞で語ったりしてる人じゃなかったっけ。人違いかなあ。 もっとガッツリ骨太な小説を書いてるのだと思っていました。けど、この作品は残念ながらへなちょこでした。 せっかく扱っている素材がいいのに、なんでこ~なるの!? もっと道警の腐敗や体質の問題を深く掘り下げないと、登場人物たちの気概も伝わらないし、行動の正当性もあやしくなってしまうと思います。 そもそも、警察の人間が正当な権限もなく人を拘束するなんて、ありえん。 こんなに偶然が重なる筋書きでは、全容が分かっても、「なるほど」ではなく、「はあ?」としか思えませんでした。 また、Aが言った「~」Bが言った「~」Cが言った「~」という、小学生みたいな文章が延々続いたり、 手に汗握るというところでもないのに、コマ送りのように些細な動きをたらたら描いていたり。 全然入り込めず、しらけてしまいます。 唯一、舞台が昔住んでた所だったので、知った地名が出てきて懐かしく思えたのが収穫でした。 「伏古公園」が出てきたのにはびっくり。小学校の頃よくサイクリングに行った~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.14 23:16:13
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