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のんびり幸兵衛夢日記

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2011.11.21
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カテゴリ:読書
「私家版・青春デンデケデケデケ」(芦原すなお)を読みました。
私家版?普通のと何か違うの?ま、いいや。古本で見かけたので、こっちを買いました。
あとがきによると、元々はじめに書いたのはこっちなのだけども、あまりに長かったので賞に応募するために半分ほどの分量に削ったものが、のちに直木賞を獲ることになった、のだそう。

確かに長い。長いっていうか、際限ない。たとえばこんな感じ。
Aが、…あ、Aで思い出したけど、Bというものもあって、…ちなみにBとはCであり…、ああそれでAのことだけども…。。
っていうような。
書いている本人に悪気はなく、自分にとって一番夢中になった世界のことについて、実体験を基に書いているので、あれも書きたい、このエピソードも外せない、という思い入れが溢れてしまった、ということなのではないかと思います。
面白いエピソードがてんこ盛り、だけどちょっと詰め込みすぎ、ここから削られた話を元に、いくつか作品が作れそうです。

でもとにかく、めっちゃ面白い。ああ、青春だなあ~。
とくに最後の文化祭のステージのところは、素晴らしい。
演奏の様子を、文章でリアルに表現するのは至難の業だと思いますが、演奏するぼく達の緊張感や、友人や家族やこれまで協力してくれた近所の人たちが客席で温かく見守る様子、ステージでの曲の進行や演奏の盛り上がりなどが、生き生きと伝わってきます。
高校の文化祭でバンドっていえば、私も憧れの目で見に行ってました、歌ってる先輩が大スターに見えたもんです。うう懐かしいなあ、何か分かるなあこの感じ、と思い出とダブらせながら読みました。

どうでもいいことですが、この作品の会話文は「讃岐弁」で書かれているのですが、香川県には行ったことがないのに、耳なじみのある言葉遣いが随所に出てきて驚きました。
祖母がずっと使ってきた言葉と共通するものが、たくさんあるのです。
祖母は若い頃は大阪の南の方にいて、その後兵庫の方で暮らしてきた人で、自転車にも乗れないので徒歩圏のことしか知らないような人なんですが。
テレビのドラマなんかでよく坂本竜馬役が使っている土佐弁を聞くことがありますが、あれは全然違う言葉のように感じるのに。

祖母の言葉は、いわゆるテレビの世界で作られた大阪弁とも違うし、私の世代にとっては、おかしな言葉をいっぱい使うので、ウチでは「おばあさん語」とか言ってよく笑うのですが、この作品を読んで、海を挟んでいるけど昔から讃岐は大阪や兵庫と近くて行き来があったんだなと思いました。





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最終更新日  2011.11.21 23:43:39
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