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こないだ編んだベストは、気温が低かった日に2度着ることができました。
途中で着丈が短めに感じたので、15段の予定だった裾のゴム編みを40段にしたのですが、それがいい具合に作用して、身頃がストンと落ちる感じではなくふわっと丸みが出て、丸みの足りない体型を補ってくれて、いい感じ。 自分で編んだものを着るって、めっちゃ楽しいっっ。 ウチは母が編み物中毒なので、私は学生の頃からずっと母が編んだものを着てきました。 学生のあいだはとにかく服にお金がかからないのでありがたかったですが、働くようになったら自分の好みの服を着るぞと思っていました。 でも、そんなときは私はやってこず、ずっと母が編んだものを着る人生。 つまんない。好みの色じゃないし。シルエットも気に入らない。 なんて言える身分じゃない。 クローゼットに入りきらないぐらい毛糸ものがあるのに、自分も編むというわけにも行かないし、私は自分の服を編めない運命なんだあと思っていました。 でも祖母のものを一度編んだら、もうその楽しさたるや、靴下とは比較にならんのです。 靴下も初めの頃は、かかとを間違えたりして、編み上げればそれなりに達成感もあったけど、最近はもうルーティンになっちゃって、テレビ見ながら心そこにあらずで出来ちゃうわけで、ちっともときめきがなかったんです。 もう戻れな~い、どうしよう。 で、リネンのカーディガンを編みました。 【597】アイリッシュリネン極細の「オリーブグリーン」をコーン巻きで3本、ほとんど残すことなく使い切りました。 何も編んでいないと、もうどうにも落ち着かなくて、とにかく何か編まねばと、この糸を買いました。 何を編むかがすぐに決められなくて、本屋さんに行って編み物の本をいろいろ見てみたのですが、なんか自分の好みのものがありません。 肩からずり落ちそうなプルオーバーとか、丈が短すぎるジレとか、着ると疲れそうなものばかり。 リッチモア・ベストアイズコレクションvol.111も買ってみましたが、やっぱり糸を見せるのが目的のデザイン集という感じで、編みたいものはありませんでした。 とにかく初心者なので、シンプルなデザインのものがいいだろうと思い、オーソドックスなカーディガンを編むことに。 手持ちの既製品のカーディガンを並べて、各部分の寸法を測り、黄色のは着丈が自分には短すぎるし、薄ベージュのは長すぎるから、その中間ぐらいで。とか、 襟ぐりは黄色のを若干詰めた感じで。とか、 袖丈は、これらよりちょっとだけ短い感じで。てな具合にして、だいたいの寸法を決めました。 糸は極細なので2本取りにしたら、2号棒針ぐらいがちょうどいい感じで、でもリネンで張りがあるので、編むとゲージはこないだ編んだ3号のものと同じぐらいになったので、こないだのベストの寸法と目数・段数からゲージを取りました(いい加減すぎ)。 で、脇の目を減らすところや襟ぐりの深さや幅の、目数と段数は何とか自力で考えたのですが、袖は初めてだったので袖山の複雑な増減はどう考えていいかよく分からず、昔の本から2号で編んでいるセーターを見つけ出し、それとそっくり同じに編みました。 糸を買ったときに、商品と一緒にKnit Angeというカタログが入っていて、編み図も載っていたので、この中のボレロの編地を参考にして、模様を一方方向だけでなく左右反対のものも入れたり、模様のあいだに4目メリヤスを入れたりとちょっと変えて、使いました。 夏糸で編むのは初めてで、毛糸と違い伸縮性がないので、慣れるまで戸惑いました。 特に前立ての部分を編むときの糸の引き具合や、それを最後に綴じるときの糸の引っ張り加減には苦労しました。 リネン糸というのは、ペキッと張りがあって、でも毛糸のように弾力性はなくて、色もこんな色だし、ちょうど新しく買ったい草マットの上で編んでることもあって、なんだかそこらの草を編んでるような気分。 でも出来上がると、2本取りでしかも2号針で編んだのに、メリヤス編みのところも適度に透け感があって、明るいところでは自然な光沢もでて、いい! 仕上げに付けたボタンは、100円ショップで6個100円で買ったもの。 本当は、濃い色の木のボタンとか、華奢な感じの貝ボタンなんかがいいんじゃないかと思いましたが、100円でこれならありなんじゃない?と、妥協することに。 今朝ボタン付けをして、もう早速外に着て出てみました。 もう今日を逃したら、秋まで着られそうになかったので。 うう~、楽しい。ああ、早く秋にならないかなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012.05.14 13:49:49
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