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先日の土日にかけて車中一泊一日?の強行軍で陸前高田へ行った時に聞いた言葉。
「こんな身体の年寄りだから、あの時の津波で死ねばいがった~って、、、思ってたけど…」 「ほ~ら!杖なしでこんなに歩けるようになったんだよ~!」 「津波の前からず~~っと脚が悪くてさ。何回も高田の治療院やらマッサージ通ってたんだよ~」 「でも、ちぃ~っとも良ぐなんなぐてね~」 「あの津波で町の治療院も流されて、な~んにも無ぐなって…」 「脚は痛くて杖つかねば歩けないし、こんな身体で生きていぐなら、あん時死ねばいがった~って…」 「ほんとにそう思ってたんだよ~」 「74歳の年寄りだからさ、いつ死んでもいいと思ってたけど…」 「こ~んなに歩けるようになるなんてさ~!」 「生きていてよかった~!!!」 炎天下の仮設住宅の砂利道を、何度も何度も行き来して嬉しそうに話してくれた女性。 あの大津波を生き抜いたのに、死んだほうがよかった…だなんて(--; 前に行った南三陸の馬場中山の盲目の70代の男性も言っていたけど。。。 たった一回の治療でこんな言葉が聞けるなんて!!! すごい!嬉しい!嬉しっくって、涙がこぼれた。 あっ、私が治療したんじゃないんですよ(^^; 今回ご一緒した、「治療師甲子園」に参加している治療師のみなさんです。 オープンハートの会の代表、古市佳央さんのお知り合いの方々なんです。 無芸大食の私の役目は仮設住宅に住む人達に声をかけ、集会所で「無料治療」をしていることをお知ら せすること。 場所は陸前高田の大きな避難所になっていた、第一中学校の庭に出来た仮設住宅。 ちょうど、その日は「陸前高田復興祭」が小学校で大々的に開催されていて、ほとんどの人は出かけて いるらしく、仮設住宅には年配の人しかいなかったみたい。 脚の悪いその女性も出かけられなかったのだと思う。 長年患っている脚の痛みだから、治療を継続しなければ、また痛くなるかも知れない。 壊滅状態の陸前高田、その暮らしはこれからも大変なことが多いと思う。 また気分が落ち込む時もあるだろう。 でも、あの時、一瞬でも「生きていてよかった!」と思ってくれたこと! まわりの人々も思わず涙したこと! それは、、、、まぎれもない真実。 幸福な時間だったと思う。 あっという間に時は過ぎ、おいとまする時間になった。 集会所から近い、その女性の部屋に挨拶に行くと、、、 玄関には女性のサンダルは一足だけしかない。 独り暮らしなのかも知れない。 開け放した玄関、レースの暖簾がゆれていて、女性が寝ているのが見えた。 近所の人達に喜んで話しながら、何度も歩いて、疲れが出たのかな?このまま帰ろう。 声をかけずに、「お元気で!また来ますね!」と心の中でご挨拶。 毎回、行く度に思うのは、励ますつもりが励まされて来ること! あの74歳の女性の笑顔! 私も元気で働いて生きていきます(^^// お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.30 15:26:12
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