春を追いかけて
お出かけ大好きである。でも、お金をかけた旅行はしない・・・ってかできないんだけどね。主人が仕事の都合で、浜松に1年、仙台に半年単身赴任した。知らせを聞いた時、私が真っ先に考えたのは「よし、赴任先を足がかりに、どっか遠くへ行こう」週末になると鈍行列車に乗って主人の住む街へ行く。主人が会社から帰ってきたその足で車に乗り込む。浜松の時は、琵琶湖、京都、そして紀伊半島を一周した。これに味をしめて、仙台の時は東北のあちこちを巡った。仙台はたった半年だった、冬も終わりだったので、冬の厳しさは知らない。特に思い出深いのが桜前線を北上する旅。5月の連休は田沢湖、角館、浄土が浜。宮古から浄土が浜への新緑は忘れられない。十和田、奥入瀬、弘前城は5月の末にいった。どちらも桜は満開だった。国道の両端にゴツゴツと黄色い塊・・・なんだろうあんなにたくさん?と思ったらフキノトウだった。40も近くなってくると、人工のものでは感動しなくなってくる。主人はよく初めて日本武道館に入った時の感動について語る。私もサンシャイン60に登ったときは「どうやってこんな大きなものを作るんだろう」って驚いたものだ。東京ドーム、お台場、きれいなカフェレストランや、六本木ヒルズ新しいもの、話題のものに興味はあるが、一度見ておけば充分だ。感動はしない。新緑、波しぶき、夕焼け、月夜、折々に咲き誇る花、紅葉川の流れ、滝の落ちる音、木漏れ日、雨に濡れる木々、風に揺れる葉写真にも納まらない、実際にその日その時、その場所に立っていなければ出会えないのだ。それ以来、桜前線が北上していくにつれ、なんとなく落ち着かない。今年もまたあの場所で咲き誇っているのだろうか?でもまあ、今年はチッチもいるし、車検もあるし、遠出は無理だよ・・・いくら連休だったってさ・・・なるべく後ろ向きな意見をいいつつ、お互い顔色を伺っている。そんなわけで、この日記も2,3日お休みです^^;。