走れ1200km!その3~八幡平!
インターネットは本当に便利だ。ギリギリまで何も決めない私たち、いままでは連休の前夜に本屋により、旅行雑誌などを買ってきて、片っ端から電話で、空室を聞かなければならなかった。(訂正、私たちじゃなく私)私は、兄がホテルのコックさんなので、サービス業の大変さがわかる。つい宿に電話する時間も気を使ってしまうので、思うように宿が取れなかったりで、結局行き当たりバッタリ・・・ってこともよくあった。(かえって迷惑をかけている?^^;)まあ、それも旅の楽しみなので、いままでは細かいことは決めずに出かけた。しかし、今回からはチッチ連れである。ペットブームの昨今、「ペット同伴可」の環境が増えているとはいえ、チッチを連れて、「今晩泊めてください」とイキナリ行っても、泊めてくれるのは難しかろう。そこで、ヨイショするわけではないが、「楽天さんありがとう」なのだ。ワンコとお泊り、という検索をすれば、あとは行きたい方面と、日程によって、空室状況オンタイムで調べられ、夜中だって前日だって予約が出来るのだ。かといって大型連休である、なかなか空室もない。やっと探し当てたのが「グリーンテラス」さん、八幡平温泉郷にあるという。八幡平は初めて訪れる。今回の旅行は、くどいようだが「メモリアル・リバイバル・リベンジ」である。2年前と同じコースを辿りたい主人に、それだけでは内心面白くない私。「そこしか空いてないんだよ」と軌道修正を要求したのである。うひひ竜泉洞を欲張ったせいで、ペンション到着が夕食ギリギリになりそうだ。途中で電話をかけて、オーナーさんに到着時間の連絡を入れ、「人間2名犬1匹よろしくお願いします」とニギニギしくご挨拶。さすが旅慣れてる~(~o~)ところが・・・「え?ワンちゃんですか?予約時に連絡くださいました?」「ひょえ?ワンコとお泊りってコーナーから予約したのでてっきり???」「あれれ、そうですか、うちは1泊につき一組って決めてたんですが・・・」事前確認を怠った私の大チョンボである。すでに車は松尾八幡平を目指しているし、半泣きになっているとご主人が「まあ、仕方ないですね、お待ちしていますのでお気をつけて」とおっしゃってくださった。(こちらのペンション、お料理も美味しく、とても良い宿でした。本当にありがとうございました)チッチとお泊りは2度目だが、こんな遠出は初めてなので、なんだか落ち着きがない。疲れてはいるのだろうが、一人になるのが不安らしい。そりゃそうだ。無理を言って泊めていただいているので、今夜だけはチッチにイイコにしていて欲しい。さすがの主人もビール2,3本でバタンキューとなり、9時半就寝・・・っが・・・長旅でリズムが狂ってしまったのか、チッチのヤツ、夜中にピーピー鳴き出した。時計を見ると3時(ToT)、しまった、やっぱり寝る前にシッコさせて置けばよかった。部屋で粗相をしては大変だし、我慢させるのもかわいそうなので、抜き足差し足で外に出て散歩・・・夜中の八幡平はむちゃくちゃ寒かった^^;リバイバルに夢中になっていた主人だが、夜のニュースで八幡平アスピーテラインの雪の回廊が通行可能になった。との情報を得たらしい、るるぶを開いて目を輝かせている。日程の都合で、今回どうしても青森までは行かれない。前回訪れた八甲田の雪の回廊の代わりに、「これだ!」と思っているようだ。山中には秘湯と呼ばれる温泉もあるらしい・・・なんてラッキー!朝食を急いで食べて、チェックアウト、9時出発、お世話になりました。ペンションの周りは雪も溶け土筆がたくさん出ていたが、すこし坂をあがっただけで、あたりは雪一色である。そしてクダンの「雪の回廊」がはじまった。急速に春が訪れている八幡平、雪渓とゴツゴツした岩の白と黒のコントラストが大海原を泳ぐシャチの群れのようだ。この雪景色を見ながら入る露天風呂は最高!藤七、ふけの湯、後生掛、玉川温泉。主人は全部、私は2つ入った。自然のまま、源泉カケ流しどころか、源泉の噴出し口に風呂桶を置いたようなのもある。山の頂をお湯の川が流れている。チッチは硫黄の臭いに興味津々である。これだから旅はやめられない・・・ああ、これで風呂上りにビールがあれば・・・