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あたしは
学生。21歳。もちろん女子。 都会でもなく、田舎でもないこの町に住んでいる。 いや、田舎・・・かな。笑 二週間ほど前のこと。 静かな朝に、騒がしい、聞きなれない声。 心地よい眠りを壊したのは、二羽のニワトリ。 どうやら近くの川に捨てられてしまったみたい。 とりあえずウルサイッ・・・(・_・;) 「コケコケッ・・ケーココッコッコ!!」 「ケケコッコー!コケーッ!!」 一羽が鳴けば、返事するように共鳴しあう。 かなり近くにいるの? 外に出てみると、探す間もなく発見。 だって家から5メートル以内にいるんやもん。 川沿いに居たはずのニワトリ。 きっとお腹が減って歩いてきたんやね。 それにしても。 こんな大きいニワトリ。初めて見たかもしれへん。 とりあえずすっごく大きくて、立派。 大きくて真っ赤なギザギザのトサカ。 白くてふんわりしてる羽。 首のあたりは ほんのりベージュでとてもキレイ。 足は、ガッシリしてる。極太。 ちょっと怖い。いや、かなり。 そんな二羽が コッコッコッコークルッコー・・・ 似合わないアスファルトの上を、堂々と歩いている。 きっとお腹が減っているんだ! そう思って近くにあったビワの木の実を数個投げ与えた。 おぉ。食べてる! 写メ撮るチャーンス!! 恐る恐る近づいたら・・・ 「クルッフォー!!ケケケッコッコー!!」 ものすごい速さで突進してきた。 羽をバタバタさせながら足蹴り。極太の足で。 捨てられて間もないニワトリ達は 元気!強気!!って感じ。 だって、2メートルちょっとあるフェンスの上にいたもん。 飛んだってことでしょ。元気すぎる! うちの親父は、「ニワトリだけはあかんねん!」と嫌がる。 朝の四時になると必ず鳴き出す。 いや、朝に限らずとも鳴いている。「ケッコケー!」 そりゃうるさいよね。 ほうきを持って追い払う人たちもいた。 住み着くとアカンから、餌はあげたらアカンって。 親父だけでなく、町のみんなも迷惑がった。 親父が、警察に通報した。 「警察ではなんとも出来ないから、引き取り手探すか、保健所ですわ」 そういわれて、探してみた。 しかし、引き取り手は見つからなかった。 いったん野生になってしまったから、ダメだと。 そりゃそうやんね。 鳥インフルエンザ。流行ってるもんね。 学校でそんなことになったら、飼育小屋全滅やしね。 そうじゃなくても親御さんたちが心配するわよなぁ。 ・・・それじゃあ、保健所しかないんかなぁ? ・・・・・・。 親父は、この町の犯罪防止委員。 なぜか権限があるのは、口うるさいからだろう。 ***つづく。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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