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子供の頃 神童と呼ばれ 心優しく 清らかに 育ってきた 蜜緒です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・。 バレました? さて、 皆さんは 突拍子もない言葉に 面食らったことはありませんか? 例えば、 「お母さん実は痔だったの。」 といったカミングアウトや、 「できちゃった。多分あなたの子。」 と、いう類の告白など、 突如言われて 驚いたことです。 私は先日、 友人とライブハウスへ行き ライブを堪能してきたわけですが その時にいきなり 意表をつかれた 言葉を ステージの上から投げかけられました。 曲を演奏する前に、 ボーカルが マイクを持って 発した一言。 「おい、てめーら、俺のこと信じることができるか?俺にはその価値があると思うぜ。」 信じる? 価値? てめーら? 私達 初対面ですよ? いいんです、 バンドには それぞれの カラーがありますから。 むしろ個性がないと 目立たないし、 覚えてもらうこともできません。 インパクトのある言葉は 心に残りますから、 言ったもん勝ち みたいなところもあって、 他とは違うトークをした方が いいんです。 でもね、 このライブというのが 某、 全国大会の決勝に 進む為の 地区予選。 規模も大きく 参加組数も お客さんも かなりの数。 彼らは 他県から遠路はるばる やってきたバンドのひとつ。 なので、 会場にいるのは 審査員を始め、 結構年配のお客様 ばかりです。 それは彼らも 知っていたはず。 でも、 「てめーら。」 だったのです。 しかも 「信用しろ」 と。 こんなことを 何の脈絡もなく 急に言われたもんだから 会場は水を打ったように 静まり返ってしまいました。 彼らは3人組。 外見は ごく普通のブルージーンズにTシャツ。 ボーカルの髪は金髪でショート。 あとは黒髪で結んでいるのと、茶髪のショート。 構成はエレキギターとベースとドラム。 パッと見 何のジャンルか 分かりません。 もしかしたらいきなり ボロロンと、 ギターを奏でて しっとり静かなバラードを 歌いだす 可能性大。 もしかすると ヘビメタで、パンクで、ハードコアで、 中指立てて、タテノリで ギターを叩きつけて壊す 可能性も大。 そんな なんなのかさえも分からない彼らに いきなり力強く 「信じる価値がある」 と、言われたわけです。 さて、 つきあってもない人に 突然こんなこと言われたら あなたなら どうでしょう。 まずは、 詐欺 もしくは サギ あるいは さぎ。 とにかくあやしい限りです。 疑います。 歌を始める前の言葉が これだったものですから、 お客様はどう反応していいか 分からず ただ、 固まるばかりです。 しかし、 静まりかえった会場を 彼は 無視。 さらに 続けます。 「なぁ、俺と一緒に歩んでみないか?信用してくれるなら。」 もはや 結婚詐欺。 それ程信用してもらいたいのなら、 まずは 食事をごちそうする とか、 会計時に「こっから払っといて」なんて自分の財布を預けてくれる とか、 隣で裸で寝ていても、危険日の時は手をださない とか、 安全日だって言ってもちゃんとゴムつけてくれる とか、 配偶者がいるっつったらキスマークは絶対にご法度だ とか、 日曜の夜は連絡しない とか、 頻尿にはハルンケア とか、 いろいろあるわけです。 でも彼の場合は 会ったその瞬間に 信用してほしい ですから、 顔が良くても 生臭いくらい若くても ある意味 賭け。 どっちの子か分からないけどとにかく産んでみよう。 そんな賭けです。 しかし 私も ボーカリストの端くれ。 だから 知っています。 あの、 会場の リアクションが薄い時の 凍えるような 寒さ を。 うんともすんとも言わない客席に 彼は内心、 凍り付いているに違いない。 そう考えた私。 静まりかえる会場を 打破してあげたい。 悲しいかな、 そんな義務感に 襲われ 拳を振り上げ 大声で言いました 「いっえーーーーい、信用するするぅーーーーーーーーーーーー!!!」 さくらか? 会場はそう思ったに 違いありません。 みんなが一斉にこっちを振り向きました。 それを聞いた彼 待ってましたとばかりに 嬉しそう微笑むと、 即座に 「オーライ!んじゃあイクゼ!」 と、中指を立てました。 「お?ハードロックかヘビメタか?」 このままの勢いでいってもらえれば 私も救われるではないか。 そう思った時、 流れてきた曲 「♪見~上げて~ごらん~、夜のほ~しを~」 それって 坂本 九 だよね? あ、やべ、やっぱりあの人の子じゃなかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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