かほり
今年で44になった俺。
この初夏から、突然、
今まで自分のカラダから嗅いだことのない匂いが
沸き立つようになった。
勿論、加齢によるものだろう。
でも、おじいちゃん的な饐えたニオイではなく、
生物としての最後のセックスアピール繁殖臭というか、
要するにオトコ臭のような感じ。
それまでずっと体臭とは無縁だったため、
加齢恐るべし!と驚いている。
かいた汗が乾くとこのかほりが匂い立つのだが、
正直、自分のカラダからこの雄臭がすることは、
全然イヤじゃないどころか、ちょっと誇らしい。
元々、若干の匂いフェチも入っているため、
俺、自らが匂っていることに恍惚感すらある。
が、だ。
自分で気づくぐらいなので、他人はもっと気づいているに違いない。
俺は職業柄、思春期~20代前半の女子と
密室でマンツーマンになる機会がやたらと多いのだ。
困る。
非常に困る。
俺は、女子にセックスアピールをする気はさらさらないので、
俺のカラダもそこんとこ察知して、
男子とマンツーマンになったときだけ匂い立ってはくれまいか、
と、バカなことを考える今日この頃。
とりあえず、ボディーソープを変えてみたり。
効果は、ややある、ような気がする。
それにしても、このかほり、
俺のカラダの具体的にどの部位から沸き立っているのだろうか。
俺の分析では、
アンダーに着ているTシャツをズボンの中に入れないでいる日が、
より匂いが立っているように思うので、
ということは、
胸からギャランドゥへと続く剛毛地帯の毛穴から
この匂いは沸き立っているということだろうか…。
今日は出張先でシャワーを浴びたため、
「オトコ ニオワナイ」なボディーソープを使わなかったらば、
久々にかなりガッツリと匂いが立った。
すると、
密室女子の1人が、どうも不自然な咳をする。
それも、俺が近づいたときにする。
離れると止む。
うーん、困った(笑)。
困ったけど、俺はそんな俺のカラダを愛しています(笑)。