カテゴリ:政治・経済
ぼくは以前から,街頭の選挙演説でこれでもかといわんばかりの大音量で訴えかけたり,選挙カーで同じことを連呼して日常の平和を乱す政治家に対しては,「マイナス票というものがあるなら,お前に入れてやる!」といった軽く社会的殺意を覚えるほど不快に思っていた。
とにかくウルサイのである。 耳がキンキン痛い。 思わず耳を塞いでしまう。 「他者の恣意性(自由に生きる権利)を阻害しない限りにおいて,誰もが自由に生きる権利がある」(『正しく生きるとはどういうことか』池田清彦)というテーゼに僕は賛同している。 この観点から翻ってみれば,多くの街頭演説はこの「最低限のルール」にすら抵触していることがわかる。 「公共の福祉」に反しておいて,国を導く政治家になろうなんて,まったくもっておかしな話ではなかろうか。 とはいえ,他の候補者が拡声器を使っている中で,一人だけ肉声で勝負したら,不利は否めないだろう。 ゆえに,「選挙演説における音声拡張機器の使用を禁止」にすればよいのである。 そのような法律立案を訴える政治家がいたら1票入れたいと本気で思う。 たかがマイクの使用なのだが,逆にいえば他人に迷惑をかけないといった最低限の配慮を持っていてナンボじゃないだろうか。 機械に頼らず,全員肉声で勝負せよ。 息の届く範囲でアピールせよ。 声に力のあるものが生き残るべし。 そして地域住民に安らぎを。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/09/07 12:28:53 AM
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