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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2005/12/19
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カテゴリ:スポーツ
オリンピックって,世界一を決めるんじゃないの?

フィギアスケートで世界一になった浅田真央が年齢制限で出場できないってなんじゃそりゃ?って感じである。

世界一を決める大会なんだったら,年齢なんて本来関係ないはずだ。

岩崎恭子は,14歳6日で,バルセロナオリンピック200M平泳ぎ金メダルをゲットした。五輪競泳史上最年少金メダリストである。しかも当時の五輪新記録。

ぼくも昔水泳をやっていたこともあり,テレビの中継をみていて感動したもんだ。

水泳界に年齢制限があったら出場できずに,この記録も,感動も生まれなかっただろう。

年齢制限の理由として,「医学的見地から過度な負荷をかけるとよくない」とかいっているが,そもそも,そういうことは個人差が大きいし,うまいことトレーニングするひとだっているだろう。

そもそも「医学的見地」とかもっともらしいこといってるが,それは「平均値」の話だろう。

オリンピック選手のような「外れ値」の判定に使ってどうすんだよ。天才の力量を,凡人用の物差しで計るようなトンチンカンなことやってるようにみえる。

実際に,真央ちゃん身体壊していないじゃん。だから世界一になったんだろう。壊すやつは学校の部活レベルでも壊すんだから。

とりあえず現象として「そういう人」が現れたのだから,「その人」をみて,柔軟に変更するなり,特例にするなりすればいいだろうに。



だいたいオリンピックが発祥した当時のギリシアに,年齢制限があっただろうか?

少なくとも天下一武道会には年齢制限はなかった。

孫悟空だって何歳だか知らんけど出場してたし,ちゃんと成績を残してたじゃん(←何の話をしている)。



テレビをみてたら,正しくも,あるサラリーマンがインタビューに「“実態”に合わせて“ルール”の方を変えるべきだ」と答えていた。

「世界一になった選手」は「現象」として実在しているのだから,その「現象」に合わせて,「ルール」を変えるべきではないか。



そもそも,「ルール」は,「世界一の選手を決める」という【目的】を達成するために便宜的に(恣意的に)作られた「制度」であり「方法」に過ぎない。

「方法」が【目的】の達成を妨げるようでは,もはや「方法」として不備があるといわざるえないのである。

まあ得てして,一度「ルール」(制度)が作られると,本来最も尊重すべき【目的】が忘れられて,「ルール」を遵守することが自己目的化しておかしなことが起こる。

どこの世界でも起こることだけど,特に,組織が権威化,肥大化するにつれて,その傾向は強くなるようだ。


やはり人間は当たり前のことを,当たり前だからこそ,当たり前のように忘れてしまう生き物なんだなぁと思う。



とはいえ,あまり若くして,注目され過ぎるのはかわいそうな気もするから,本人が是が非でもってことでもないなら,これはこれでいいのかもしれないけど。

ちなみに,安藤美姫は,最近のインタビューの内容から,一生懸命プレッシャー等々に対処しているのが伝わってきたので,今回はダメなんじゃないかと思っていたが,やはりうまくいかなかったみたいだ。

心から応援しているなら,「そっとしておいてあげる」という行動パターンをとっても良さそうなものだが,少なくともマスコミにそういう発想はないようである。

まあ,そのうち注目されることにもうちょっと慣れて,自然体で流せるようになれば大丈夫だろう。

そういうことも含めて克服していくことは,優秀な選手に求められるスキル(隠れパラメータ)の一つなんだろうね。






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Last updated  2005/12/20 01:18:42 AM
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