カテゴリ:環境
「姉歯」問題が起きた頃ニュースをみていたら,営業停止に追い込まれたホテルが出ていた。
なんかみたことあるホテルだな…って夏の集中講義で1週間以上泊まっていたとこだ! http://plaza.rakuten.co.jp/saijotakeo0725/diary/200508020000/ 不謹慎と怒られるかもしれないが,正直なんか笑えた。 池袋駅の近くで,綺麗で新しくて,妙にリーズナブルだなーと思って何も知らないで安穏と泊まり続けていた自分がおかしかったのだ。 でも,半額にしてくれれば今でも泊まってもいいかもと思う。 全部が全部営業休止なんてしなくても,「閉店セール」ならぬ「姉歯セール」といったようにすれば,それ相応に値引きすれば好んで泊まる人はいるはず。 要するに泊まってるとき大地震起きなきゃいいんだし,死ぬ可能性があるということを認識することで,無自覚に享受している生の意義を再確認できるかもしれない。 とはいえ,世間が許さないだろうけど。 耐震設計が甘いところには泊めるわけにはいかないというのは,客商売だからわからないでもない。 でも,そんなに耐震設計もへったくれもないようなボロ家に住んでいるひとは今回の騒ぎを冷めた目でみているのでは,と思わないでもない。 で,先ほど,群馬である某大学の集中講義のために,事務に宿泊先を指定するお願いメールをしたところ,次のような返事がきた。 「宿泊場所ですが,そのホテルは例の「姉歯」ホテルのため,現在営業休止中です・・・」 思わず,またかいっ!と心の中でつっこんだ。 「姉歯」の守備範囲はなかなか広いね。 昨年,このホテルにもさんざん泊まってたので,やはり笑えた。 その辺では,綺麗で一番新しいホテルで,値段もリーズナブルだったのである。 ぼくは自分が「姉歯」ホテルに泊まっていたということに関して,怒りは湧いてこない。 だって,「姉歯ホテル」は確かにリーズナブルで外見は綺麗だったし,大地震が起きなかった以上,得したことにかわりはないからだ。 そう考えると,今まで「姉歯ホテル」に泊まった回数が多い人ほど,得したといえるかもしれない。 地震が起きずに泊まったという「過去」は,これから大地震が起きて倒壊する可能性があるという「未来」と,“交差”することはないから,ぼくにとって不利益ということはまったくない。 まあ,といっても「姉歯」が悪いことは確かで,もっと悪い奴がいそうなのもまた確かなことだけど,そのことと上記の論考は“交差”する話でもない。 先日の忘年会で,「いい加減な仕事をすると,『おまえ姉歯みたいだな』とか言われるようになった」と後輩がぼやいていた。 「姉歯」という名字の方は,さぞかし迷惑していることだろうが,みんなで訴えればその損失は国が補償してくれちゃったりするかもしれない。 以下は余興。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 『好事苑』あ 「あねはる」(動詞) いい加減な仕事をすること。特に中身がスカスカな仕事をすることを指す。また,それについて責められても他人事のようにひょうひょうとしていることを指して使う場合もある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/12/28 10:57:03 PM
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