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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2007/05/06
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カテゴリ:雑感

ジェットコースターで死亡事故が起きたらしい。

亡くなった方は気の毒にという他ない。

こういう痛ましい事故が起きると、「マスコミは安全点検は万全だったのか」と粗探しに精を出し、万全なんてことがあるわけないから、いろいろ問題がみつかって、当局はぶったたかれる。

そして当局は、「あってはならないことが起きた。誠に遺憾です。心よりお詫び申し上げます。今後マニュアルを見直し、万全のチェック態勢を築きます」とか、なんとか、誰でもいえそうな台詞を言って、ひたすら謝り、他の事件が起きて、マスコミの関心がそっちに移るのを待つ。

そしてしばらくたつと、僕らはすっかり忘れてしまう。

回転扉の事故のときも、エレベーターの事故のときも、だいたいそんなものじゃないだろうか。



けど、考えてみると、こういう事故で死ぬ人ってとってもとっても少ない。データはないから分からないけど、たぶん、数年に1人いるかどうかってところだろう。だから「ニュース」になるのだ。

少ないからいいといっているわけじゃないし、もちろん当局はできるだけ安全を期して欲しい。

しかし、よく考えてみると、電車のホームから転落して死んでいる人の方が圧倒的に多いはずだ。東京近辺の沿線では自殺かどうかわからないけど、しょっちゅうそうした「事故」や「救出作業」で電車が止まっている。

これだけ事故が多いのに、「全線に転落防止の柵を作るべきだ」という声があがらないのは不思議といえば不思議だ。

もちろん、そういう柵がついているところもあるけど、ないところの方が圧倒的に多い。

しかしマスコミはまずこのことを指摘したりしない。たとえ、その「事故」の中の割合が「自殺」が多かったとしても、ふと、出来心で飛び降りれちゃうか、柵があるのかでは、やはり死亡率は違うんじゃないか。

よくドラマとかで、屋上から飛び降りようとフェンスを登る人を引き留めるシーンがあるが、フェンスがなかったら止める間もなく落ちてしまうってことだってあるんじゃないだろうか。

それと同じで、転落防止用の柵があったら、少しは違うんじゃないだろうか。

そもそも、ホーム際を疲れてふらふら歩いていいたら、貧血で倒れて落ちてしまったり、酔っぱらいにちょっとぶつかられて、よろけて落ちてしまったりして亡くなった人も相当いるんじゃないだろうか。

そしてその中には、「自殺」とされている人も含まれているに違いない。会社の経営で悩んでいた、借金で苦しんでいた、鬱病で病院に通っていた、ということが事後的に判明すれば、そういう判断がされることもあるかもしれない。


マスコミは人の命は何よりも大事で、その価値はみんな平等だと謳っているが(もっとも自殺報道で自殺増やしているから、それは嘘に違いないけど)、そんなに謳うならば、めったに起きない「悲劇」で亡くなった人ばかりを取り上げて、そのめったに起きない事故の対策だけをさせるのではなく、もうちょっと広い視野で世の中を見渡して、よく起きる事故で亡くなる人を減らすようにした方がいいように思う。


でも、「ニュース」にならないから、そういうことはしないんだろうな。そしてニュースになるなら、自殺が増える報道も平気でする。おそるべきマスコミ倫理。





 
遊園地で死亡事故、響く悲鳴
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=206491&media_id=4

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響く悲鳴「恐くてパニック」=青ざめる行楽客-ジェットコースター事故
(時事通信社 - 05月05日 20:10)
 「ものすごい音がして、金具が落ちてきた」。こどもの日、好天に恵まれた大阪府吹田市のエキスポランド。事故が起きたジェットコースター「風神雷神II」のコース下の芝生で、昼食を取っていた大阪市内の主婦(44)は、突然の悲劇に大きなショックを受けていた。


 突然ガタガタと音がしたと思うと、白いペンキの破片や金具が降ってきた。悲鳴が聞こえ、周りにいた何組かの家族連れもパニック状態に。辺りを見回すと、コースターから落ちたとみられる女性が横たわっていた。チェックのシャツに、ジーパン姿だったという。主婦は「怖くてパニックになった」と、ぼうぜんとした様子だった。


 滋賀県から来た中学2年の女子生徒(13)は事故の1時間ほど前に、風神雷神IIに乗っていた。事故の現場に行くと、自分の乗った2両目が大きく傾いているのが見えた。女子生徒は「自分の時は違和感は感じなかったが、怖くなった」とショックを受けていた。 


[時事通信社]





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Last updated  2007/05/29 06:34:15 AM
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