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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2007/05/10
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カテゴリ:スポーツ
以前も高野連に意義を唱える日記を書いたことがある。
http://plaza.rakuten.co.jp/saijotakeo0725/diary/200612230000/


で,今回の特待生制度に対する騒動。
ついにごまかしきれないぐらい膿が出てきた、という感じだ。

野球憲章もいいけど、何十年も見て見ぬフリをしてきて,それはないだろう。これまでの特待生はどうなるのか。松坂や松井は違うのか。特待生としてふつうに送り出してきた中学には問題はないのか。特待生が卒業した後に受け入れてきた大学やプロ野球には問題はないのか。

何よりも,高野連が最も責任をとるべきだろう。なのに,プロアマ献金問題でやばいとなったら,自分たちはまったく責任を取らずに,今更生徒に責任を被せるなんてとんでもない暴挙だと僕は思う。

どう考えてもおかしなことやっているところは,だいたい利権がらみで組織が腐っていっているところと思っていていい。その典型が高野連といっても言い過ぎではないように思う。

高野連のために高校野球があるんじゃない。高校野球を運営して盛り上げるためのに高野連があるはずだ。次々出場辞退に追い込むということは,高野連がそうしたシステムとしてどうしようもないということに他ならない。

野球に限らず,部活を一生懸命やっているひとは,文字通り「すべて」をそれに懸けて頑張っている。そのチャンスを奪い取ることで一体何を教育しようというのだろうか。


僕は競技は違うけど,すべてを部活にかけて高校生活を過ごしてきたし,部活の仲間もそうだし,野球部の友達もそうだったから,本当に怒りを覚える。

他の競技では特待生が認められているのに,野球でダメなのはなぜか? そりゃ公立高校の立場からすると(僕もそうだったが),私立がお金で優秀な生徒を集めて強くなるのは忸怩たる思いはあったけど,仕方がないといえば仕方がない。そして,そういうところには負けたくないという思いでがんばってもいた。



お金がない人でも一芸に秀でていればチャンスがあるというのはいいことだと思う。何よりも突然,大人の都合で降って湧いたように,特待生の人はダメですっていうやり方はいくらなんでも酷すぎる。

まともな人間だったら,「今回のことは,高野連の責任であり,生徒に責任はありませんので自分が責任をとって辞任します。今後の特待生制度の是非については別件として,国民の皆さんの声を聞きながら検討していきたいと思います」と言っておわりだろう。

そもそも「個性尊重」とか言っているのだから,野球だろうが,サッカーだろうが,5教科だろうが,それらは個性なのだから,何で特待生になってもいいと思う。

高野連には金持ちしかいないのだろうか。僕は、大学の頃奨学金ハンターになってなんとかやっていけたので、そういうシステムには本当に感謝している。それがなければ今の僕はないだろう。そもそも、公立ならまだしも,私学のやることにまで口を挟む権利があるのか。私学は生き残りで必死だろうに。


生徒に連戦・連投させて,身を削って戦う「感動」を餌に収入を集め,偉そうにふんぞり返っているんだから、思わず「おまえらの血は何色だ」といいたくもなる気持ちも分かる。しかも集めた金でハワイに行っているとか(ほんとかどうかしらないが,そのぐらいやっていてもおかしくさそうだ)。


子ども達の血と汗と涙を食い物にしているくせに、いざとなったら子どもに全責任をなすりつけるのはやめて欲しい。

高野連みたいな団体を見て見ぬフリをしている大人は,イジメを見て見ぬフリしている生徒とあまり変わらないといえば変わらない。 ってことで、僕は一人の大人として、高野連に意義を唱えるのです。

特待生の皆さんは何も悪くないからめげずに頑張ってほしいものです。








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Last updated  2007/05/29 09:25:48 PM
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