西條剛央のブログ：構造構成主義

これは仙台にある巨大な観音像。

高層マンションよりでかい。

調べてみたらあった↓。この写真はすごいな。
http://members.at.infoseek.co.jp/sendaimedia/daikannon.htm

「仙台大観音」というらしい（今知った）。全長１００ｍ。ゴジラとほぼ同じ。エヴァンゲリオンに出てきた「使徒」のように浮遊し、破壊光線とか出せばゴジラとも戦えると思う（よく知らんけど）。




これができたのは僕が高校２年生ぐらいだったと思う。
突然遠方の高台に巨大なビルのようなものが建造されているのが目に入ってきた。

みんなで、あれは何のビルだ？と話題になっていた。

するとあるとき、誰か忘れたが、一人の友達が「あれは観音様らしいよ」と言ったが、皆に「そんなわけねーべや」と笑われていた。

それはそうである。当時東北最大の高層ビルSS30と同じぐらいあるのだ。それが観音様のわけがない。ウソも休み休み言え、寝言は寝て言え、となるのが関の山だ。

しかし、ほどなくして、巨大な観音様がその姿を現した。彼は正しかったのだ（皆なんとなくやりすごした感があったが）。

どんなに正しいことをいっても、「そんなわけない」という常識の前では、意味をなさないのである。




高校から数十キロは離れていると思うが、そこからもはっきりみえる。

しかも、夜はライトアップされていて、暗闇にぼーっと姿を浮かべているのだ。さすがにこれは不気味と苦情がきてなくなったけども。

それから友達と、あの観音様がみえるうちに家に帰れたらラッキーだと言っていたが、部活が遅くまであったので、そういう日はテスト前ぐらいしかなかった。



奈良の大仏より遙かにデカイが、未だ全国区にはなっていないところをみると、やはりでかければいいというわけではないらしい。あまりお顔がよろしくない、という評判だったがなるほど、アップの写真でみるとそうかもしれない。


歴史がない、というのが大きいだろう。あと１００年ぐらいしたら、評価が高まるときがくるのだろうか。


しかし、誰が何のために、いくらのお金をかけて作ったのだろうか。僕の中では、未だになぞである。