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カテゴリ:構造構成主義
最近、またいろいろ〆切りがやってきて、それなりにがんばっているけども、体調も崩し気味で、喉が痛く咳が出る今日この頃ですが、みなさんお元気でお過ごしでしょうか。
3ヶ月前に行われたシンポジウムの後、書いた日記をみつけたのでアップしてみます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2007年3月15日 15:38:40:JST 四次元ポケットと構造構成主義 「いちばん使ってみたいドラえもんの道具は「どこでもドア」」という記事があった。 わかる。 飲み会の帰りとか、いつも「どこでもドアがあったらなあ」とつぶやいている。しかし、これは作るの相当難しそう。 ちょっと考えれば分かるのだが、いちばん便利なドラえもんの道具は「四次元ポケット」のはずだ。 なにせ、「どこでもドア」も含めて何でも入っているからだ。 構造構成主義と個別理論の関係は、この「四次元ポケット」と「どこでもドア」の関係にちょっと似ている。 構造構成主義はあらゆる個別理論を基礎づける超メタ理論だからだ。 構造構成主義シンポジウムにおいて、名司会により第三部を席巻した川野さんは、「前日に本が2冊西條君から送られてきて、その本の存在を疑わざるを得なかった」といって、いきなり会場の気持ちを鷲づかみ。 その後も、軽妙な語り、多元的な目配り、適切な要約といったようにあらゆる意味で、名司会ぶりを発揮し、川野さんの司会ぶりを褒め称える声は、懇親会などでもそこここで聞かれた。 僕が知る限り、学術会議において川野さん以上の名司会者はいないと思う。このすごさはライブで目にした人しかわからないのだが。 さて、その最初の掴みの一巻として、川野さんは次のようなことをいった。 「ざわざわ感、が現れる瞬間を切り捨てる構造構成主義は実は好きではない」 間違いなく、あえてこうした発言をすることで、おざなりなシンポジウムにならないような雰囲気を作るといった効果をねらったのだと思うけども、その後京極さんがちょっと説明していたように、この構造構成主義は「ざわざわ感、が現れる瞬間を切り捨てる」メタ理論では、ない。 むしろ、これまでのあらゆる認識論が切り捨ててきた諸側面を全体として扱うために体系化されたメタ理論に他ならない。 そのための概念装置が「現象」(立ち現れたすべての経験)なのである。 それは斎藤先生が、京極・西條論文(QOL理論)で提唱した「交流」という概念を引き合いに議論されたことと関係する。 僕らが、「対話」ではなく「交流」へと概念を拡張したのは、まさに対話ではこぼれ落ちる何かを扱うためなのである。 そしてそれを基礎づける概念が「現象」なのである。 それはいいとして、僕は、なぜこのような“正反対”の誤解がされるのか、どのような観点(関心)からみると、何かを切り捨てるようにみえるのか、そこに興味があるのです。 うーん、なんでだろう? なぜこうしたことに関心をもつかといえば、この種の誤解は、起きるべくして起きるところもあって、誤解の構造を解き明かしていくことは、理路の進展につながることも少なくないからなのです。『構造構成主義とは何か』にも書いたことですが、誤解を引き受け、それを解消しようと努めることで、理路は進展していき、またより広く了解を得られるようになるというのは、これまでの僕の経験から得られた確信でもあります。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ いちばん使ってみたいドラえもんの道具は「どこでもドア」 http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=174808&media_id=17 (RBB TODAY - 03月14日 15:51) ドラえもんの道具の中で、あなたがいちばん使ってみたいのは何だろうか? BIGLOBEが行ったアンケートでは、「どこでもドア」が全体の54%と、2位の「タイムマシン」(27.9%)を引き離してダントツの1位になった。 このアンケートは、BIGLOBEがサービス開始10周年を記念して行った特別企画だ。同社の映画情報ポータルサイト「シネマスクランブル」が、「みんなで決める!全国シネマ投票」キャンペーンとして実施している。 同キャンペーンは、毎日出題される映画に関する設問にユーザが投票する企画だ。いちばん票が多かった項目を「正解」とし、その項目に投票したユーザの中から抽選で毎回1名に10万円をプレゼントしている。 なお3月10日から全国東宝系で、「映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 ~7人の魔法使い~」が公開されている。今回の設問は、この新作映画公開にちなんだものだ。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/07/31 04:54:11 PM
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