カテゴリ:雑感
著書の洗練をしている。
夏目漱石の「夢十夜」に運慶と快慶の話が出てくる。 彼らは何も考えずに適当に彫ってもどんどん形になっていくので、不思議に思って聞いてみたところ、「木に埋まっている仏像を掘り起こしているだけなのだ」と答えて、そういうものかと思ったという話だ。 今、まさにそういう感じだ。あるべき形がはっきりみえてくる。 この本がどうあるべきかすでに決まっているのだ。僕は、そうあるべき形になるのを手伝っているのだ。 本当に良い作品ができるときは、こういう時だ。こうあるべき形とは、機能的にも構造的にも美しいものなのだと思う。珠玉の一冊を、あるべき形にしてこの世に送り出すために、僕は努力を惜しまない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/08/20 03:25:16 PM
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