カテゴリ:雑感
先日渡した原稿は、もう組版所に出したとのこと。
速! (そのぐらいしないと学会に間に合わないってことか。すいません) 前編・後編の二冊にしたわけだが、前編だけでも300ページぐらいになりそうとのこと。分けて正解だった。いや分けなきゃ辞書になるところだった。減らしてもらうはずが増えているようなとおっしゃっていたが、気のせいではありません。 池田先生の最近でたエッセイ集『ゼフィルスの卵』に次のような文章があり、僕は笑うと同時に、ちょっとだけ勇気づけられた。 「懸案だった本の原稿をやっと書き上げて、少しほっとしている。出版社から頼まれると、断るのが面倒くさいので、つい本を書くのを引き受けてしまう。そのくせ、なまけものでなかなか書けないので、出版予定の本ばかりどんどん増える。そのうち約束したことすら忘れてしまう。強欲とボケとなまけものがなせる業であろう。 脱稿した本の題『生命の形式――同一性と時間』(哲学書房)という死んでも売れなそうもないもので、出版してくれる本屋さんは気の毒であるが、著者としては何であれ、自著が出るのはうれしい。特に気を入れて書いたものであればなおさらである。もっとも、それは売れ行きとは関係ない心血を注いだ本が余り売れず、イヤイヤ書いた本がかえって売れたりする。 伝説によれば、ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』は、七部しか売れなかったという。「私はだれよりも釣り上手だ。しかし、魚がいなかったのだ」とニーチェは言ったという。」 ゼフィルスの卵、池田清彦ファンにはお薦めの一冊です。 http://www.amazon.co.jp/ゼフィルスの卵-池田-清彦/dp/4487801842/ref=pd_bbs_sr_1/250-8606300-3637862?ie=UTF8&s=books&qid=1185516880&sr=8-1 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/08/31 11:39:43 PM
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