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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2007/07/28
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カテゴリ:雑感

今日は暑い。暑さのせいか、選挙カーのうるささがひときわ。

▼ヒステリックな声で選挙カーが走り回っている。

「最後の最後のお願いでございます。二枚目の投票用紙には○○あつし、○○あつし、○○○○あつし、の名を書いていただきますようお願い申し上げます! 最後の最後のお願いでございます。○○あつし、○○・・・」

ヒステリックに名前を書けとかいって、じゃあ書いてやるかと思う人間がいると思うてか。最後のお願い何回しとるんだ。「どぶいた選挙」ゲームはもうやめにしたらどうでしょうか。




▼ 「正義」の錦の旗のもとには、マジョリティ側にいることをどこかでは自覚しているからこそ、「そんな考えは誰にも理解されませんよ」とか、「みんなその意見には反対だと思いますよ」といった台詞を吐いて、少数派の意見を「悪」として糾弾し、それによって自分は「正義の人」であるという悦に浸っているようなやつがたくさん集まってくる。

そういう邪悪なヤツをみると、ついでに「正義」まで嫌いになりそうな今日この頃です。




▼ この前地震が起きたとき、テレビを付けたら、あべさんが「大きな地震が起きたため、残念ながらこれから東京に戻らねばなりません。皆様にはお詫び申し上げます」と言っていたが、その目の奥は心なしか笑っているように僕にはみえた。そりゃ国家的な危機のようになると、国民は安定をもとめるし、しっかりした対応をすれば評価もあがるから、チャンスなんだろうけど、それが目の奥に現れてしまうのは、おぼっちゃんのおぼっちゃんたるゆえんなのだろうか。

しかし台詞自体はまともである。失言もしていない。目の奥が笑っていたからと批判するヤツはいない。でも、僕は失言とかよりも、そういう方が大事なことだと思う。

最近、閣僚の失言を次々とメディアはとりあげて、ぶったたいているけども、そんなことやってたら、多くの人はどっかでやばいことはいってると思うよ。いや、叩いて埃のでない政治家なんて政治家じゃないと言ったら過言だろうか。

当該分野で有能な人間を、そうやって追い落としていったあげく、口は滑らせないが無能な人間が政治の中枢を担うことが、我々国民の利益にならないってことぐらい、ちょっと考えればわかりそうなものだが、どうなんでしょうか。


最近の日本は、特定の価値観が正義という名のものにヒステリックなまでに絶対化されているように感じる。それに抵触したものは、ここぞとばかりにみなで糾弾する。

今の日本は、【間違ったヤツを徹底的に糾弾しよう言語ゲーム】のまっただ中にある。


そういう報道がされるたび、「ほーら、はじまった」と僕は思う。


もっといい加減で、適当なところを意識的に保つようにしないと、足の引っ張り合いで疲弊して、ストレスは増大し、社会全体としてよくない方向に進むだけだと思うのですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。






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Last updated  2007/08/31 11:45:48 PM
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