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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2007/11/09
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カテゴリ:教育

春ぐらいから家のプリンターのインクが完全になくなってしまった。

ゆえに、何をプリントアウトしてもまっしろい紙が再生産される。

ゆえに、家ではプリントアウトすることを諦めた。


それまで僕は時折プリントアウトして、赤入れして、修正してといったやり方をしていたのだが、プリントアウトという技を封じられたので、仕方なくパソコンの画面上で洗練する技術を発達せざるをえなくなった。



洗練するためのポイントを一言でいえば、「違うモノにみえる」ようにすること。これに尽きる。

他人の原稿のミスなどにはよく気がつくことができるが、自分の原稿のそれには気づけないということは、誰もが経験していることであろうが、それは「自分の原稿ではない」からだ。

結局なぜ原稿を寝かせることに意味があるかといえば、自分が内容を忘れてしまって、自分が書いた原稿とは「違うモノ」として対象化されてみえるためである。プリントアウトするのも、パソコンの画面上とは、「違うモノ」としてみることができるからである。

それならばパソコン上でも、「違うモノにみえる」ようにすればよいことになる。

たとえば、二段組みにするとか、横書きを縦書きにするとか、書体を変えるとか、そうした「変化」を与えることによって、かなり「違うモノ」にみえるようになり、それゆえ新たな間違いや改善点もみえるようになってくる。


しかし、長大な原稿を俯瞰した上で修正するには、やはりパソコン上では限界があり、どうしてもプリントアウトする他ない。今その時期にさしかかっている。今度、研究室でまとめてプリントアウトするしかないな。


このしょうもない話から汲むべきものがあるとすれば、多くの場合は無ければ無いで代替え手段はあるものだということだろうか、はたまためんどくさがらずにさっさとインクかプリンタを買えということだろうか。


答えはその両方です。







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Last updated  2007/11/14 09:06:38 PM


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