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西條剛央のブログ:構造構成主義

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西條剛央

西條剛央

2007/11/10
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カテゴリ:教育
久しぶりに、真夜中の役に立たない授業を開講しましょう。


お金、恋愛、容姿、健康、人間関係等々、程度の差こそあれ、悩みをもっているひとは多いでしょう。

ということで今日は「悩みを生み出す根源とは何か」についてお話しましょう。


さて、それは何でしょうか?

えっ、ヒントですか?




漢字二文字です。





悩みのタネは「○○」です。


さて何でしょうか?

































































































































そう、答えは「自分」です。




言われてみれば当たり前ですが、ほとんどの悩みは「自分」に起因するものです。

~したいのにできない。

~がむかつく。

~がゆるせない。

~したくない。

~が気になる。

~しないと気が済まない。

~してくれない。

~すればいいのはわかっているのにできない。

~してはいけないとわかっているのにしてしまう。

ふがいない。

なさけない。

体が痛い。

治療に行けば治るけど行きたくない。

買えばいいのに買いに行くのがめんどくさい。

etc...


ということは、悩みを減らす鍵は「自分」が握っていることになります。

そのため「無我」「諦観」といった概念が有効になってくるのです。

しかし、そうはいっても、聖人君主じゃないからなかなか悟れないよねということで、多くの人は「大人」になっていく道を選びます。

大人になるとは、「自分」という「構造」を、いろいろな出来事が起きたときに過度に悩まずに、上手に生きていけるようにちょっとずつ作り変えていくということなのです。

「身の丈を知る」ということも、「大人になる」ためのマストアイテムの一つでしょう(これについてはまた別の機会に論じたいと思います)。



もっともこういう考えに対して、「純粋な気持ちを失うぐらいなら、大人になんてなりたくない」と思っている若い人もいるでしょう。

その気持ちは理解できます。

実際、純粋な気持ちをすべて失ってしまったら、人生はたいくつで色あせたものにしかならないでしょう。

感動も高揚感も何もなくなってしまうかもしれません。


しかし、「純粋さを残す」ことは、「大人になる」ということと完全に背反することではありません。

大人になるということは、純粋さを失い、ずるくなるということではないのです。

それはヘタな大人のなり方です。



「いい大人」になるとは、「しなやかさを身につける」ということなのです。

「子ども」のうちは、「大人」に守ってもらえますから、「しなやかさ」を身につけていかずとも生きていくことができます。

しかし、様々な現実の困難に対しても柔軟に対処しつつ、必要以上のストレスを生み出さずに、他人に迷惑をかけず、大切な人を守りながら生きていくためには、「しなやかさ」が必要不可欠になってきます。


「純粋さを残しつつ、しなやかさを身につける」ということが上手な大人のなり方なのです。


ある意味での純粋さ、子どもっぽさを失わずに魅力的な大人になっている人もたくさんいます。

そういう大人を目指したいものですよね。


以上、真夜中の役に立たない授業、第四回目を終わります。



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Last updated  2007/11/14 09:07:32 PM


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