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カテゴリ:雑感
先日、湘南国際村フォーラムに指定討議者として参加してきた。
よくオーガナイズされていたのでとても感心した。それでもこの手の学際的なフォーラムは各論者の言いっぱなしに終わることが多いので、僕はできるだけ各論者の議論を整理しながら、目的を確認し、それを考えるための大きな枠組みを提示し、問題を先に進めるということを心がけた。 いろいろな人の話を聞き、その場でそれらを踏まえながら新しい考えを出してくる、というのはわりと得意なので、それなりに役割は果たせたと思う。 フォーラムの内容もさることながら,そこでいろいろな先生方と出会えたのが嬉しかった。 中でも一番良かったことは、H田さん夫妻と出会えたこと(はまさんと呼んでおこう(笑))。控え室でたまたま隣の席になったはまさんは、宗教学を専門にしている若手研究者で,僕よりちょっと年上だがちょっと話して良い友達になれそうな気がした。 懇親会のときにいろいろな人と話をしたが、ちょっと話した韓国人の女性がはまさんの奥さんだと知って妙に納得した。同じ雰囲気を纏っていたからだ。 「誠実で良い旦那さんでいいですね」というと、「心理学をやっているとわかるの?」と聞いてきたから、「いや、“僕は不器用だけどいい人です”って顔に書いてあったから」と言ったらやたらウケていた。 次の日、フォーラムが無事終了し、帰り道が同じ方向ということではまさんの車で送ってもらうことになった。 せっかくだから三浦半島をドライブする予定だったらしく、僕も混ぜてもらう形になった。 僕は学会に行っても予定をこなして帰ることが通例だったので、妙に新鮮だった。 ペリー記念館に行ったのだが、ペリー記念碑が戦前に建てられて、戦時中に倒されて、反戦後すぐに復活した写真が日本人らしいなあと三人で笑った。 そこの管理人さん?が、僕に何をみてとったのかわからないが、ここ由来の会の人?(友米なんちゃら会の人?)とか聞いてきて、しばらく何を聞かれたかわからなかったので5秒後に違いますというと、「なんだ」といっていろいろ説明してくれた。そこでクリントン政権のペリー長官は、黒船ペリーの子孫だということを知った。 その後、三浦半島の島に行き、夕日をみた。綺麗だった。 そこは遠洋漁業の港らしく鮪料理店がたくさんあったので、雑誌に出ていたところに行って、鮪づくしを食した。無茶苦茶美味かった。 そして中央線あたりまで乗せていってもらう途中、はまさんが「なんだか昨日会ったばかりとは思えないな」と言い、僕はただただ同意した。 そして研究の話などをしているうちに駅に着き、「出会えて良かったです」とお二人にお礼を言って車から降りた。 普段は、こういう機会でもないと外出しない、出不精極まる人間なのだが、こういう出会いに恵まれるのはいいものだ。 人が心を通わす友を得るのに時間の長さは関係ない。きっとめったに会わないだろうけど、会ったときには会わない時間がなかったかのように話ができるに違いない。研究関心も近いので、きっと一緒に仕事をする機会も近いうちにあるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/02/15 08:23:44 PM
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