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カテゴリ:教育
最近は,一ヶ月に一回程度,竹田青嗣先生とその二人の高弟さんとテニスをしている。
その弟子の一人が書いていた日記↓をみてみるとそのことについて書かれていた。 http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ittokutomano/view/20080201/1201946906 そこに載っているこの写真(坊主頭がいっとく君。後ろにぼっーと写っているのが僕)。そういや、「ちょっと写真撮っていいですか」と言って撮っていた。 このテニスがほんと愉しい。 竹田先生も相当はまったみたいで、雪の降る中、夜の八時までテニスをしたこともあった。 真っ黒な空から、ナイターの光に照らされながら舞ってくる雪は、とても綺麗で、ときどきみんなで見とれていた。 * 僕は中学,高校,大学とソフトテニスに打ち込んでいたから,確実に研究者人生よりソフトテニスキャリアの方が長いけども、竹田先生達とやっているのは硬式テニスだから、だいぶ勝手は違う(ボールも、ルールも、ラケットも違う)。 でも、いろいろ打ち方を工夫しながら愉しんでやっている。 そして、みんなにソフトテニスで培った前衛の技術を中心に教えてると、運動センスがよいせいか、ちょっと教えるとすぐ身につけてどんどん上達する。というか、ここまであっという間に上達する人達はみたことがないぐらい。 昔から「教える」ということ自体好きで、大学の頃もずいぶん初心者に教えたりしていた。 「教える」と一言でいってもいろいろなやり方がある。 誰もがこうしたらうまくなるという「原理」を伝えること。 「今、その人にとってどうしたらいいか」という個別的な視点をもちつつ、それぞれを観察する中でうまくいかない「構造」を把握し、うまくいく「構造」を伝えること。 そして、直接教えなくても、それぞれが上達していくために、どういう視点で工夫し、練習していけばいいかといった「工夫の仕方」それ自体を伝えること。ずっと教えられるわけじゃないので、実はこれが一番大事だ。 そうして、どんどん上達していく姿をみれるのはとても嬉しい。教えたばかりのボレーでやられたときは、「うーん、ナイスボレー」とやられても嬉しい気持ちになる。 そういえば『ライブ講義・質的研究とは何か SCQRMベーシック編』を出した頃、そう9月の日本心理学会の質的研究のシンポジウムの懇親会で、やまだようこ先生に「西條君は、教える才能もあるのかもね」と言っていただけたことがあった。 考えてみると、自分なりに「構造」を掴むこと自体も愉しいが、それを他人に伝えて、活用してもらうということにも同じぐらい喜びを見出していたように思う。それはきっと、以前から変わらないのだろう。 * そういえば、もともと教員志望で国立大学は教育学部(教育心理学)に受かっていたのだった。すっかり忘れていたけど。ひょんなことから早稲田にくることになり、気がついたら研究者になっていた。 大学院の頃、まさかあの池田清彦先生のもとで研究し、竹田青嗣先生と硬式テニスをやることになるなんて誰が想像しただろう。 現実は小説よりも奇なり。 予測不可能性を常に孕む。 だから人生はおもしろいのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/03/09 12:43:16 AM
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